2013-01-01から1年間の記事一覧
会社法入門 (岩波新書)作者: 神田秀樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (80件) を見る会社法について網羅的にわりと詳しく書かれていたと思う。 もっとも、会社法の全体像をわかって…
新渡戸稲造の武士道を読んでいて、改めて渋沢が日本に寄与した功績が大きいことに気がついた。 というのも、今でこそ、資本家層(商売人の親玉)は、ただそれだけで、つまり中身がなくても、名士として世間で認知されるのであるが、当時は、商売を営んでいる…
荀子 抄 不苟第三 16.一・二章 ●君子は、行いに苟も難きことを貴ばず、説に苟も察なることを貴ばず、名に苟も伝わることを貴ばず、唯其の当るを貴しと為すのみ ●君子は知り易きも狎れ難く、懼れしめ易きも脅し難し ●患(害)を畏るるも而も義に死することを…
荀子 抄 修身第二 9.一章 ●我を非として当る者は吾が師なり。我を是として当る者は吾が友なり。我に諂諛する者は吾が賊なり 10.二・三章 ●凡そ血気・志意・知慮を用うるに、禮に由れば則ち治通するも、禮に由らざれば則ち勃乱提慢す ●人に禮なければ則ち生き…
前置き 荀子を正名篇序盤までなんとか現代語訳したが、その前の解蔽編辺りから、暑くなって集中力が出なかったことと、力不足によって現代語訳することが困難となってしまった。 しかし、この力不足とは、文学・学術的なものだけで補えるものではない。修身…
日本は、現在、「逆行共産主義化」とでも言える状況になっているのではないか。 取り敢えず、「共産主義」が何であったかについてだけ、私の理解する範囲で簡単に説明したいと思う。 共産主義とは、マルクスとエンゲルスによって、フランスやドイツを中心に…
民法改正を考える (岩波新書)作者: 大村敦志出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/10/21メディア: 新書購入: 3人 クリック: 72回この商品を含むブログ (21件) を見る非常に面白かった。法律門外漢の人だと、少し難しいかもしれない。そういった意味で、せ…
と思われる事件が起きた。ハローワークで職業相談をしたら、担当の人が、話の流れで、S市周辺の「優良企業ガイドブック(新卒者向け)」みたいなものを持ちだして来たのが話の発端である。そのパンフレットは、厚さにして五ミリくらい、全ページがカラーの豪…
日本の立場からすれば、確かに、シリア問題は、さほど急務ではない。深刻度もさほどない。 それは、日本のエネルーギー源が、シリア側を通って来ていないからである。 逆に、こういった問題が、イラクやイランで起きていたら、石油価格がすごい不安定になる…
国連事務総長の潘基文(パンギムン)氏が、あからさまに日本の内政を批判するようなことを公言したらしい。産経新聞の記事が、こちらのブログに残っていました http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-1329.htmlこの記事を見ると、 「事務総長、やっち…
2.法律の繁多化と法治主義の関係 法律は、現在、繁多化する傾向にあるみたいである。要は、「天網恢恢疎にして漏らさず」(天が規律する因果関係の網は、その網目は決して細かくはないけれど、何者をも漏らすことはない。悪いことをしたらその悪い報いを受け…
1.法律の分類の曖昧さ(会社法を例として) 法律について勉強しても、なかなか釈然としない理由がわかってきた。 要は、法律が何のためにあるのか「目的が分からない」ということである。 現在、私は、いろいろな法律(といっても、今は憲法、民法くらいだが…
今日、八重の桜を見たあと、新富裕層と国家という番組がやっていたので見た。 一言で言うと、彼ら(国家を捨てる新富裕層)は狂っている。 番組の内容を簡単にまとめると、 時代の流れ(主にアメリカが作り出したものらしい、つまり、レーガンやブッシュによ…
社外取締役―企業経営から企業統治へ (中公新書)作者: 大橋敬三出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2000/11メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る面白かった。 どういった点が面白かったかというと、特に具体例をあげているとこ…
本来なら、ここで企業とは何か、とか、本来誰の所有物であるのか?ということについても詳しい論考をしないとならないのだけど、それは別の機会に譲ろうと思う。(簡単に説明すると、1.企業とは、利益追求法人(法人とは生身の人でないけれど人の人格を法律…
人を見下す言葉であるアホとバカの語源をご存じでしょうか? アホもバカも、中国の秦の始皇帝と関係があります。 始皇帝は、秦が中華統一を果たすと、自分の威厳を世に知らしめたいと思いました。そして、戦争で疲れきっていて、もう休みたいばっかりの農民…
いろいろ本を読んでいて、今後、解明しようと思ったことがあった。 まず一つ目 予定調和と競争 予定調和とは、信頼関係のことである。信頼関係が築かれると、ものごとは円滑に進むことが多い。しかし、逆にこれは怠慢と馴れ合いを生むものである。 一方、競…
史記を読んでいて、管仲のこのせりふを読んだ時に、少し不思議に思った。 「米倉が一杯になって民衆は礼節を知り、衣食に困ることがなくて民衆は栄辱を知る。上に居るものが度を過ぎないようにすれば親子兄弟親戚の絆は固まる。礼・義・廉・恥の4つのことに…
一章 後王(現代に最も近い理想的な王)の成名(成した名前)について 刑の名は商(殷)に従い、爵の名は周に従い、文の名は礼に従って、散名であるその他の万物に付けられる名前は各地方の風習に従いながらも、遠方異族のものとも全く違うものとはならない…
十一章 おおよそ、人が何かを知りたいと思うような自然な性情を用いれば、物の理を知ることができる。何かを知りたいと思うような自然な性情を用いて、物の理を知ることを求めながら、その上でも、疑いが止まるところ(落ち着くところ、確信できるところ)が…
九章 洞窟の中に人がいて、その名をキュウ(角及)と言う。この人は、遠いことや見えないことについて当てることを好んでそのことについて思慮をめぐらした。耳や目の欲望に心が動揺すれば思慮の邪魔となり、アブやブヨの音でさえ聞こえればその精密さは挫か…
八章 心というものは、姿形や声の君であり、神明(精神を明らかにしておくため)の主である。命令を出すことはあっても、命令を受けるということはない。自ら禁じて自ら使って自ら奪って自ら取って自ら止まる。 だから、口はおびやかせば黙らせることもでき…
今は、漢の治世時代についての部分を読んでいる。 特に、史記というのは、人物中心の歴史が描かれていて、それが他の歴史書や学校で習うような歴史とはかなり違った趣を呈している。また、このことにより、わかりにくいことがある半面で、わかりやすいことも…
最近、史記のうちで、漢の創建時代をほぼ読み終わった。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」は学生時代に読んだ数少ない小説のうちの一つである。とても面白かったし、相当熱心に読んだので、ところどころ覚えている。ちなみに、私は小説は滅多に読まなくて、読んだ…
七章 人は何によって道を知るのだろうか。 答えて、心である。 では、心は何によって道を知るのだろうか。 答えて、心が、虚・壱・静であることによって道を知ることができる。 心は、いつも何かを蔵している。(心は奥底に何かを秘めていし、心の見えたり感…
五章 昔、遊説を行っている食客のうちでも特に蔽われていたのが、諸子百家がそれである。 墨子は実用に蔽われて文飾を知らず、 宋子は寡欲主義に蔽われて得ることを知らず、 慎子は法に蔽われて賢いということを知らず、 申子は権勢のことに蔽われて知ること…
グーグルアナリティクスの解析によると、ブログの学問のすすめを読んで下さる方は、海外に住んでいらっしゃる方がわりと多いみたいだ。 いろいろ理由は考えられる。 しかし、外国人が読んでいるということはないだろう。というのも、日本語はとても難しいし…
最近は、史記の秦の始皇帝の辺りを読んでいるのだけど、いろいろと考えさせられる。 秦の始皇帝は、はっきり言って単なる独裁者のキチガイで、まともに生活していたら友だちや知り合いは一人もなく、家族にすら取り合ってもらえないほどの人だったと思われる…
解蔽論第二十一 一章 そもそも、人の患いというものは、一局に蔽われて大理に暗いことである。治めれば大理に復することができて、両(ふたつ)ならば疑惑することになる。天下に二道はなく聖人に両心(ふたごころ)はない。 今、諸侯は別々の異なった政治を…
二章 声楽の形、ありさまについて。 太鼓は大きくて多くの音を引きつけ、鐘の音は充実していて、石を叩いてならす木琴のようなケイはきっぱりと正しく、竹管を組み合わせたウショウは和音が取れていて、笛は激しく、低音の笛はゆるやかで大らかであり、瑟の…