2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

易の運用2(超難解)

今日、易の運用について気が付いてしまった。 前、八卦を体の各部位に配したのだけど、それを組み合わせると、まさに易から、いろいろな義がいかんなく理解できてしまえる。 例えば、雷風(丹田から四肢)つまり、丹田に集めたエネルギーを四肢でどのように…

易の運用

易の基本は、まず八つの象がある。 乾 天 陽・先に立つ 兌 沢 喜び 離 火 文明 震 雷 動く 巽 風 したがう 坎 水 艱難 艮 山 止まる 坤 地 陰・従順 ここには一番一般的な、その象の示すイメージや象徴を書いておいた。 それで、この八つの象をそれぞれ、体…

論語と算盤を読んで2

渋沢栄一の論語と算盤をほぼ読み終わった。 いろいろ思ったが、 1.渋沢栄一は間違いなく王道を貫き通したと言うこと。 2.日本の商人や銀行は信用できるという評判があるらしいが、それは間違いなく渋沢の功績が大きいであろうということ。日本人はこのことに…

完結74.学問のすすめ 現代語訳 十七編 第十段落

第十段落 第三 従事している道が違うからと言って協力しないということではいけない。 論語には、道同じからざれば相ともに謀らずとある。世の人はこの教えを誤解して、学者は学者、医者は医者、少しでもその従事している職業が違っていると近付くこともなく…

73.学問のすすめ 現代語訳 十七編 第八・九段落

第八段落 第二 顔色容貌は快いものにして、一見して、ただちに人からいとわれることのないようにする。 肩を高くしてへつらい笑い、巧言令色、太鼓持ちが媚を売るかのようにすることは実にいとうべきことではあるけれど、苦虫を噛みつぶして熊のきもをすすっ…

正見とはどういうことか

最近、「社会システムの文明潮流」という本を読んでいる。この本は、簡単に言うと、社会を「政治」「経済」「精神」の三つのシステムに分けて、この三つの社会システムから、人類の歴史を読み解こうというものだ。主にカール・ポランニーという経済社会学者…

72.学問のすすめ 現代語訳 十七編 第六・七段落

第六段落 孔子が言うには、「君子は人の己を知らざるを憂えず、人を知らざるを憂う」(君子は自分が有名でないことを憂えるのではなくて、人を知らないことを憂うる)ということである。 この言葉は当時流行していた弊害を矯正しようと思って言ったことでは…

今回の解散時期

今回の解散時期は、どう考えても民主党にとって不利であった。だから、私としても意味が分からなかった。 そしてその「不利な解散」は、あろうことか、最も不利を受けるはずの民主党党首である野田氏から発せられたわけである。 なぜ、最も不利になると一番…

71.学問のすすめ 現代語訳 十七編 第三〜五段落

第三段落 人望は智徳に属していることは当然の道理であって、必ずそうであるべきはずであるのだけど、天下古今の事実においては、その反対を見ることも少なくはない。 藪医者が玄関を広くして盛んに流行り、薬屋が看板を金にして大いに薬を売りさばき、山師…

70.学問のすすめ 現代語訳 十七編 第一・二段落

十七編 人望論 第一段落 十人の見るところ、百人の指さすところで、何某は確かな人物である、頼もしい人物である、この始末を託しても必ず間違いはないだろう、この仕事を任せても必ず成し遂げるであろうと、あらかじめその人柄を当てにされて、世の中一般か…

69.学問のすすめ 現代語訳 第十四・十五段落

第十四段落 前に出した箇条は人に働きがあって心事が不行き届きである場合の弊害であるけれど、今、これに反して心事だけは高尚遠大で事実の働きがないのもまた甚だ不都合なものである。心事が高大であるのに働きが乏しいものは常に不平を抱かないわけにはい…

68.学問のすすめ 現代語訳 十六編 第八〜十三段落

心事と働きが相応すべきという論 第八段落 議論と実際がふたつながらその宜しきを得なければならないといったことは、多くの人が言うことであるけれども、この言っていること自体が議論でしかないのであって、これを実地に行っている人は甚だ少ない。 そもそ…

67.学問のすすめ 現代語訳 十六編 第一〜七段落

十六編 第一段落 不羈独立という言葉は、最近世間でも話に聞くけれど、世の中の話には随分間違いもあるから、銘銘の人がよくその意味を弁えなければならない。 第二段落 独立には、二つの別の有様があり、一つは有形のもので、もう一つは無形のものである。…

66.学問のすすめ 現代語訳 第十五編 第五段落

第五段落 こういったことであるからには、今の改革者流が日本の旧い習慣をむやみに嫌って西洋の事物ばかり信じることは、全く軽信軽疑のそしりを免れることができないものである。いわゆる旧を信じる信で新を信じ、西洋の文明を慕うあまりに、そのひんしゅく…

新自由主義とナショナリズムについて

この二つの「主義」の相性が良いことに皆は気が付いていないのだろうか。 アメリカの共和党もこれだし、日本の自民党や維新もこの組み合わせである。 この二つの「主義」には、奥底で繋がる本質的類似性があるから、常にセット的な思想となるのである。今、…

65.学問のすすめ 現代語訳 第十五編 第四段落-後

今、少しだけ事を高尚にして、宗教のことについて述べてみよう。 四百年前に西洋に親鸞上人が生まれて、日本にマルチン・ルーザ(マルティン・ルター)が生まれていたとする。上人は西洋に行われていた仏法を変革して浄土真宗を広め、ルーザは日本のローマ宗…

words ラーニングコモンズ

東京家政学院大学 図書館報より http://www.kasei-gakuin.ac.jp/library/kanpo_data/kanpo58.pdf要は、図書館を軸にして、学生の自発性を促そうと言う試みのようだ。少なくとも日本では最近でてきた考え方らしい。教育に携わっている方には大いなる参考にな…

ウポーサタを続けて

今年の七月位から、ウポーサタと言う、原始仏教の習慣を続けている。このウポーサタの日は、満月、新月、上弦の月、下弦の月の日、僧侶と同じ生活をするというものなのだけど、断食だけに焦点を当ててこれを行っている。 断食と言っても、正午以降に水以外の…

64.学問のすすめ 現代語訳 十五編 第四段落-中

西洋人は毎日風呂に入るけど、日本人はわずかに月に一回か二回しか風呂に入らない、開化先生はこれを評価して言うだろう、文明開化の人民はよく風呂に入って皮膚の蒸発を促し、そういして衛生の法を守っているのだけど、不文の日本人はこの理を知っていない…

63.学問のすすめ 現代語訳 十五編 第四段落-前

第四段落 東西の人民、風俗は異なり情意を別にし、数千百年の長い間、おのおのその国土に行われた習慣については、たとえ利害の明らかなものであっても、すぐに彼を真似してはならない。ましてや、その利害がまだはっきりしていないものについて、すぐに真似…

論語と算盤を読んで1

前、名古屋に行ったとき、論語と算盤(角川ソフィア文庫)が目に付いたので、購入してきた。 今読んでいるのだけど、相当面白い。というか、この「論語と算盤」は私が以前から読みたいと思っていたタイトルの一つで、遂に手に取ったという感じ。渋沢栄一の経…

words National Intelligence Council

BBCのアジア台頭を予測する記事 http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-20671917#TWEET437101うーん、記事を読んでみたけど、何らかの形でパワーバランスがシャッフルされるときが来そうだな、戦争と言う最悪の形である可能性は無きにしもあらずだけど……

62.学問のすすめ 現代語訳 十五編 第三段落

第三段落 そうであるけれども、物事を簡単に信じてはならないことが是であるならば、また、物事を簡単に疑ってもならない。この真疑を察するためには、取捨の明というものが必要である。そもそも、学問の要は、この明智を明らかにすることにあるのである。 …

61.学問のすすめ 現代語訳 十五編 第一・二段落

第十五編 物事を疑って取捨を判断すること 第一段落 信の世界には偽詐が多く、疑の世界には真理が多い。 試しに考えてみよ、世間の愚民は、人の言葉を信じて、人の本に書いてあることを信じて、小説を信じて、噂話を信じて、神仏を信じて、占いを信じて、父…

60.学問のすすめ 現代語訳 十四編 第九〜十八段落

世話の字の義(意味) 第九段落 世話の字にはふたつの意味があり、一つは保護の意味、もう一つは命令の意味である。 保護とは、人の事について傍らから見張りをして防いだり守ったりして、これに財物を与えたりこれのために時を費やしたりして、その人の利益…

59.学問のすすめ 現代語訳 十四編 第七・八段落

第七段落 他の人事も同じようなものである。人間が生まれてからの商売は、十歳前後に人心のできた時から始まっているものであるから、平生から智徳事業の帳合を精密にして、勉めて存亡を引き受けないように心がけなければならない。 この十年のうちに何を損…

党首討論を見て

ニュースステーションでやっていた党首討論を見た。 いや…、わからんよ。 ということだ。 要は、党が乱立し過ぎていて、しかもその党ごとそれぞれにもっともな言い分があるから、ほとんどの人が意味が分からないと思う。私も意味がわからない。どの党がいい…

58.学問のすすめ 現代語訳 十四編 第四〜六段落

第四段落 また、世間で事を企てている人の言っていることを聞いてみると、生涯のうちかまたは十年のうちにこれを成すと言う人が最も多くて、三年の内とか一年の内にと言う人はやや少なく、一月のうちとか今日このことを企てて今まさにこれを行うと言う者はほ…

57.学問のすすめ 現代語訳 十四編 第一〜三段落

第十四編 心事の棚卸 第一段落 人の世を渡る有様を見てみると、自分で心に思っているよりも案外に悪を為して、自分で心に思っているよりも案外に愚かな働きをし、自分の心の中で企てていることよりも案外に功を成さないものである。どんな悪人であっても、生…

56.学問のすすめ 現代語訳 十三編 第十〜十四段落

第十段落 今述べたような女中の一例を見ても、大抵の世間の有様は推測して知ることができる。人間の最大の禍(わざわい)は怨望に在り、怨望の源は窮(社会的な状況によって窮屈にさせられること)から生じたものであるからには、人が言論の自由を持たなけれ…