日本人には臆病者が多い

「日本人には臆病者が多い」現在の北朝鮮への反応を見ていると、そのようにしか思えない。 「北朝鮮のミサイルが、怖い、不安」と率直に認めている人はまだいいが、大勢を占める意見は、「北朝鮮は病原菌ウイルスで悪の総本山」「北朝鮮と関わったやつは殺せ…

政治家の人気と人物評価について

政治家という種類の人は、本来は、「人気」などという不確かなもので選ばれるべき人ではないと思うが、残念ながら、その「人気」によって選ばれているのが現状かと思う。 孫文の自伝で、孫文がかなり有名になったのは、多分「人気」があったのが理由だろうと…

明日は我が身

新聞の県版のところには、事件・事故の記事がある。 記事になっているのは、軽犯罪・火事・飲酒運転・自動車事故だ。 事件事故の起きた住所と、関係者の名前及び年齢が書かれている。 軽犯罪であると、万引きの記事もある。 私の記憶では2000円の万引きでも…

文盲であることの例え

私の世代くらいまでは、文盲な人のことを「あいつは自分の名前も書けない」とか、「住所が漢字で書けない」と言うような慣習があると思う。 もっとも、冗談交じりの皮肉ではあるが。 それで、ここからが本題なのだけど、ここまでではない文盲な人のことを、…

森友学園問題について

森友学園の問題について、内容の究明とかは、それほどしなくてもいいと思う。 あくまで私の印象ではあるが、森友学園の籠池氏が真っ白な人間でないことは確かであると思う。また、政治家、特に与党や維新の人間は、この問題にいくらかは関わっていることも確…

好悪と是非について

あまり気付いている人はいないのだけど、人の判断基準は、主に「好悪の感情」と「是非の理知」の二つの要素により成り立っている。 好悪というのは、好きか嫌いか、好ましいか厭わしいのか、快いのか不快なのかなどと言ったもので、喜怒哀楽の四情に並ぶもの…

請われなければ助けない

請われなければ助けない、とはどういったことか。 簡単に言ってしまえば、頼まれてもいないのに、誰かを助けてやるようなことはしない。ということだ。 問われなければ答えない、と同じとも言える。 私も以前は、問われなければ答えない、あるいは、請われな…

「読書」記事移転のお知らせ

今後カテゴリー読書記事のみ、「平田圭吾のページ」http://hiratakeigo.hatenablog.com/ にて記事を更新することといたしました。 よろしくお願いします。

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉を読んで

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)作者: 小坂井敏晶出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/07/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (10件) を見る良い本だった。 書いてある内容が多岐に渡って有用であ…

アメリカ大統領

アメリカ大統領がトランプ氏に決まったようだ。 まあ、そもそも政治家という種類の人は、権力欲や人の前に立ちたいという欲求、自己承認欲求が人並み以上に強い人であることは誰もが納得していただけると思う。 例えば、世の中の役に立ちたいという「かなり…

蓮舫女史の二重国籍問題について

この問題がまだ話題となっているけど、どうも意味が分からない。 というのも、もし仮に、二重国籍であることが党の代表であることの欠損事由になるのならば、そもそも、二重国籍で国会議員になることがおかしいということになろう。 ならば、蓮舫女史は、(…

丸山真男の思想史学を読んで

丸山真男の思想史学 (歴史文化ライブラリー)作者: 板垣哲夫出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2003/01/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る丸山真男はよく名前を聞くので、読んでみた。 本当は、本人の著作を読みたかったのだけど、不幸にして図…

ヘイトスピーチ対策法について

最近、ツイッターのネトウヨ(ネット右翼)らしきアカウントが次々と凍結されていて、何が起きたんだろう?と思っていたら、どうやら、ヘイトスピーチ対策法の施行に伴って、そういったアカウントが凍結されているようだ。 ちなみに、凍結とは、アカウント使…

ユング的悩み解消法を読んで

ユング的悩み解消術?実践!モバイル・イマジネーション (平凡社新書601)作者: 老松克博出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/08/10メディア: 新書この商品を含むブログを見るこれはいい本だったと思う。 というか、ユングやフロイトの心理学は、一度もそれら…

「人生に意味はあるか」(講談社現代新書)を読んで

人生に意味はあるか (講談社現代新書)作者: 諸富祥彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/05/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 14回この商品を含むブログ (34件) を見るどんな本だったかというと、典型的な思想紹介本だった。 ただ、あとがきを読んでみ…

人と比べない生き方(SB新書)を読んで

人と比べない生き方 劣等感を力に変える処方箋 (SB新書)作者: 和田秀樹出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2015/06/16メディア: 新書この商品を含むブログを見る全体的な筆致としては、説明形式の本であった。 このため、読者の感情や思考に直接呼び…

インターネットの当てこすりについて

今、ツイッターを見ていたら、ワタミの渡邉氏が、「前々回の都知事選で都知事に落選したのが実に残念です。私が都知事に当選していたら・・・」という旨の発言をしていた。 そういった発言をすること自体は、こういった人には普通にありえることで、なんとも…

賤しい人

昨日は寝付けなかったので、岩波文庫のブッダの言葉(スッタニパータ)を読んでいた。 多くの人は頭の回転が早い人を「賢い人」と言ったりするけれど、これは厳密に言えば少し違う、こういった人は「智者であるかもしれないが、賢者とは限らない」とするのが…

消費税再延期について

多くの人の意見を見ていると、私がずれているのだろうか?としか思えない。 景気判断もくそもないだろう。 そもそも地位のある人間が、一度決めたことをこう何度も覆していいはずがない。もう本当にバカにされているとしか思えなくて、かなり腹が立つ。次の…

ローマ人盛衰原因論を読んで

ローマ人盛衰原因論は、『法の精神』で有名なモンテスキューの著作で、題名の通りのことが考察されている。 この本の難しいところは、ローマ史を既に知っていることが前提として書かれていることである。このために、日本人ならおよそ知らないような人物の名…

ヘロドトス『歴史』を読み終わった

ヘロドトスの『歴史』を読み終わった。 おもしろかったが、これについては、既にあると思うけど、各個人に注目して編集し直すともっと面白く読めるものだと思う。 というか、これを題材にした作品は結構あって、スパルタの王、レオニダスがペルシアのクセル…

謙遜遠慮の利点

謙遜遠慮には数々の利点がある。というか、私の考えてみたところ、どのように考えても自分が得をすることしかない。 すべての場合について場合分けをして考えてみた。 まずは、君子たるべき人や、賢人として何の差支えもない人に対して、 1.謙遜遠慮の態度を…

クロイソス

ヘロドトスの歴史という本を最近は読んでいる。 これはもう何年も前に読もうと思って購入したのだけど、途中で読まずに放ってあったものだ。なんとなく思い出して読むことにしてみた。 この歴史の中のかなり前半にクロイソスという登場人物が出てくる。 この…

宜なるかな

昨日、西郷隆盛の遺訓というのを読んでいたら、小人(つまらない人、取るに足らない人)は、開闢以来10人に7、8人と書いてあった。 つまり、話になる人が、10人中2、3にいれば、まあそんなもん、ということになる。私の経験からも、まあ、そんなもんと思う。…

メモ程度 文明論の概略

今日、福沢諭吉の文明の概略を読んでいたら、 「日本の人民は国事に関せず」とあった。 そうかもな〜と思った。 文脈から行くと、まずは、西洋の歴史が詳しく解説される。詳細としては、西洋では昔から「フリーシティ」があったり、宗教でもキリスト教には新…

あけましておめでとうございます

毎年恒例の四文字熟語抱負を今年も書いた。 今年は『三略』からとって「清静平整」ということにした。 「清く静かにして平らかに整う」ということで、 意味は、「心が清く澄んでいて静かであるならば、何事にも公平に対処でき全てのことが整い治まる」 とい…

ネトウヨ(と呼ばれそうな人たち)とフジと産経の謎

この記事⇒http://netgeek.biz/archives/62225 のお陰で謎が再燃してしまった。下の記事自体は数カ月前に書いたもの。もうかなり前のことになるのだけど(上に出した記事によって現在進行形になった)、ネット右翼が、さんざんにフジテレビをコケにしていた時…

新三本の矢は並の政策

先日、安倍首相の総裁選が終わり、記者会見があった。 新たな3本の矢として、 1)希望を生み出す強い経済 2)夢を紡ぐ子育て支援 3)安心につながる社会保障 という方針を演説した。 テレビで見ていたのだけど、私の考えとして、1については経済(資本主…

安保法案と三権分立について

安保法案の是非は別として、前々から私が主張しているように、今回の安保法案の一番の問題点は、「憲法違反」であることだと思うのだけど、どうだろうか? 一応、日本の憲法では、三権分立というのが根本になっている。ちなみに、このことは、中学校を卒業し…

株安について

最近、中国の株価が値下がりしだしたとのことで、これは、中国のバブル崩壊の兆しかもしれない。もし仮にそうだとすると、最悪のシナリオ、つまり、以前から私が危惧しているリーマン・ショックの再来となるかもしれない。 しかし、実はそれほど心配しなくて…