森友学園問題について

森友学園の問題について、内容の究明とかは、それほどしなくてもいいと思う。

あくまで私の印象ではあるが、森友学園の籠池氏が真っ白な人間でないことは確かであると思う。また、政治家、特に与党や維新の人間は、この問題にいくらかは関わっていることも確かと思う。

しかし、真っ白な人間なんてそうはいない。
そういった意味で、関わりがあったことは間違いないが、その中で悪意に基づく違法行為や不法行為があったかどうかは分からないということであると思う。
この上で、恐らく、今の感じだと、もう、この問題によって安倍自民党が完全失脚ということはないだろう。

だが、それでも私は、この問題を契機として、安倍氏の地盤が緩んでいくであろうことだけは断言しておきたい。

というのも、この問題を通して、「安倍氏は、いざとなったら仲間や支持者を切り捨てるばかりか、全ての悪評をなすりつける薄情な人物である」ことが、さらに明らかとなったからだ。利害関係や脅迫関係だけで結びついている人は離れないかもしれないが、信頼関係が「あると思っていた人」は、これを機に少しずつ安倍氏の元を離れていくことになるだろう。

人というものは、一人では何もできないし、できることには限りがある。だから、人や組織の強さというものは、どれだけの信頼関係を結べたかで決まる。いざとなったら切り捨ての利害関係というのは、強いようで弱い。その証拠に、会社と利害関係を結ぶサラリーマンはリストラされるし、金を渡さなくなった女からヒモはすぐに離れる。強いようで弱い、すぐに切れる関係が、利害関係なのだ。

また、安倍氏が入れ込んでいると言われている日本会議とやらのメンバーも少しずつ減るだろう。そして、寄ってくるのは、利益を手繰り寄せようという「思想への同調を装ったビジネスマン」ばかりになるだろう。思想集団がこうなったらおしまいである。結びつきが利害関係だけの思想集団、それは単なる「カルト企業」に他ならないのだから。