対話編

対話編 まとめ

まあ、プラトンとかの真似なのだけど…1作目 憎しみを乗り越えて2作目 知識と知恵の違い(ソクラテスとケイゴーサの出会い)第1話 第2話3作目 自由とは何か4作目 アレテオン(連載中) 第1話 発端 第2話 詩と歌と 第3話 徳の宮殿 第4話 古き小道 第5話 小道の…

アレテオン5 〜小道の道のり1〜

前の続き ソクラテス「これから、この古き小道における徳の宮殿への道のりを語るに当たって、今までの語り方を少し変えなければならない。なぜなら、これから語られるこの道のりについての話は、決して美しいものではないからだ。今までは美しい詩句によって…

アレテオン4 〜古き小道〜

どっちみちプラトンの真似なので、題名も「何事もにも基準が肝要」からプラトン風にしてみた。 前までのあらすじ、ケイゴーサはソクラテスを呼び出して、自分が徳のために何をすべきかということについて問答をすることにした。そして、その過程で、このアレ…

何ごとにも基準が肝要3

まえの続き ケイゴーサ「では、ソクラテス、かの美しき徳の宮殿への道のりを語ってはいただけませんか」 ソクラテス「よし、やれるだけやってみよう。これからそれを語るに当たって、その徳の宮殿のことを、ぼくはときどきギリシア語風に“アレテオン”と言う…

なにごとにも基準が肝要2

前回のつづき ここまで議論を進めた時、少し離れたところに腰かけていたアツシナントロプスが、スッと立ちあがって言った。「すばらしい、ぜひ私も側で聞かせていただきたいものです。長編詩も結局は短編詩の結合に過ぎず、いかに大きな山も小さな土塊や石の…

何ごとにも基準が肝要1

今日、荀子の現代語訳をしていて、なるほどぉと思うことがあった。とても単純で簡単なことなのだけど、この重要性にはなかなか気が付けないし、言われてもすぐに分かることでもないし、すぐに身につくことでもないと思う。 簡単にまとめてしまうと、心を測る…

8.福沢諭吉 学問のすすめ 現代語訳 二編 第一段落

二編 第一段落 人は同等なる事 初編のはじめに、人は万人が同じ身分で生まれたからには上下の差別といったものはなく自由自在云々とある。今、この意味を押し広めて述べようと思う。 人が生まれることは天によってだけ決まることで、人の力ではどうすること…

ソークラテースの思い出を読んでいて6 説得

(前回の続き) ケイゴーサは、自分が知ってると思っていたことを実は知らなかったことに気がついて、とても衝撃を受け、しばらくふさぎ込んでいた。しかし、自分が知識と知恵の違いの分からないことを認めて、今度はソクラテスのところへ行くことにした。 …

ソークラテースの思い出を読んでいて5 知識と知恵

ソークラテースの思い出の第四巻の2篇は、多くの本を集めている秀才、エウテュデーモスという若者を、ソクラテスが自分の友としようとする場面である。ソクラテスには、弟子というものはいなくて、彼のまわりに居たのは、「勝手についてくる友」であったらし…

嫌いな人に関する考察 憎しみを乗り越えて クリトンの続編として ソクラテス風

話のまとめ(最後にあったのですが、わかりやすいとご意見がありましたので、最初にしました。このまとめを読んで内容を詳しく知りたいと思った方は、少し長いですが、ソクラテスとクリトンの対話も読んでみてください。私の報酬はあなたが少しでも楽になる…