文明論之概略を読んでいて1

買ったまま眠っていた福沢諭吉の「文明論之概略」を読み始めたのだけど、やはり、福沢諭吉は賢いなぁと思う。今は1/10くらい読んだ。 まず、やはり自分とは違う意見に対して非常に寛容である。とても柔軟な考え方で、序盤から、人の意見を排さず、かと言って…

日本人は弁別ということができない

前々から気になっていたのだけど、多くの日本人が受けてきた教育というものに疑問を感じざるを得ない。 というのも、「集団的自衛権の行使容認」と「戦争をしないこと」は別のことであるからだ。 前にも記事にしたのだけど、私の考えだと「集団的自衛権の容…

精神異常者と人間社会

このように銘打つと色々と思われる方もあるかも知れないけど、まあ、この題名が最も相応しいと思う。 ただし、一言付け加えるならば、ここに書かれる精神異常者とは、およそ人間とは思えない人間のことで、中国古典においては禽獣(きんじゅう)、仏教では畜…

「弱肉強食、競争社会」は是か非か

私は大阪市長の橋下氏についてあまり好感を持っていない。 というのも、そもそも彼は、「政治には進出しません。出馬はしません。」などと再三にわたってテレビで公言しておきながら、腹の中ではかなり前から政治に進出するつもりだったようで、ちゃっかりと…

大阪都構想住民投票について

来る5月17日に大阪都構想の住民投票が行われるらしい。告示は5月2日ころだったようだけど全然知らなかった。いくら私がテレビを見ないからと言っても、これはあまりにも不自然ではないだろうか?また、ネットで詳しいことを調べようとしたのだけど、詳しいこ…

占いが当たれば何でも解決できる?

占いが好きな人は、ほとんど「当たる占いさえあれば、なんでもうまくいく」と思っている。つまり、占いというものを、アニメやマンガ、小説に出てくる魔術や、象徴的に言えばドラえもんの四次元ポケットのように思っているのだ。恐らくこの時点で、占いを好…

占いが当たることは怖い?

占いをして、こちらが聞いてもいないことを言い当てると、その様子を見て「怖い」と言う人がいる。または、その占いがよく当たることを知って、自分がいざ占いを受けてみるという段になり「怖い」と言う人がいる。この反応は、非常に正常な反応であると思う…

ネットを仮想空間、別の世界と言うな

世の中には邪説が蔓延して正説は退けられ、人は偏向を好んで正直を遠ざけ、多くの人は悪魔に親しんで神を疎んじる。これは何も今に始まったことでなくて、荀子の時代からそうであるし、キリストや釈迦の時代から同じことである。だから、ここに正論を言うが…

大丈夫なのだろうか?

今日、偶然にも、国会中継をラジオで聞いたのだけど、そのときにちょうど「現在の株の値上がりが年金資金の融資による影響だ」との答弁のところだった。質問者、細野氏だったと思う、によると、仮に、年金の資金が株に回っていないと、株が値下がりしている…

【お知らせ】もう一つブログを開設しました

新しく、平田圭吾のページを解説しました。 http://hiratakeigo.hatenablog.com/簡単な内容や中国古典に関することは、今後、こちらのブログで記事にすることにします。こちらの方が親しみやすい記事になっております。是非ともご訪問ください。この「真実を…

【頭が良いとされる人とそうでない人の違い】

あくまでも私一個人の見解ですが、この両者の違いが生まれる原因は、二つのことしかありません。1.何度も同じことをしたか 2.そのことに興味を持っているかこの二つです。 1.何度も同じことをしたか あなたは昨日見たテレビ番組の内容を覚えているでしょうか…

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呉子: 兵法 武経七書作者: 平田圭吾発売日: 2015/02/23メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る『呉子(武経七書)』 Google Play版 大学 現代語訳作者: 平田圭吾発売日: 2014/09/11メディア: Kindle版この商品を含むブログ (6件) を見る『大学…

このブログの目的について

このブログの目的は、私の拙い文章を発表することではありません。前々から記事にしているように、有志を集めるキッカケとするのが目的です。まとまった翻訳の記事などがあるのは、一人でも多くの人をこのブログに引き込むためです。パソコン版で見ると一番…

【お知らせ】無料の公開は順次廃止します(検討中)

無料での古典翻訳などの公開は、以下に説明する害の大きさを検討して、順次廃止することとした。なぜかと言うと、最後まで読まない、或いは、全部読まない人が多いからである。特に「荀子の性悪篇」だけを読む方がいらっしゃると、私の心はかなりチクチクす…

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。明らかに知り誠を致す今の自分と物事の道理を明らかに知ることで、裏表なく構えずに物事に合致する「誠」を致すのならば、自ずと道が開け、今年も間違いなく良い年となります。出典は中庸です中庸 現代語訳作者: 平田圭吾発売日…

信なくば立たず

今日、安部首相が解散を表明してしまった。 まさか、国民のことをここまでみくびっているとは、大変に驚く。 正直な所、解散という話はマスコミのでっち上げか、首切りを示唆して自民党内部を抑えるための策略とばかり思っていた。 現時点での解散は、この前…

最近の政治について

多くの人は勘違いしているようだけど、最近、政治が政局一辺倒になって、国民の期待が裏切られ続けているのは、決して政党やそこに属する政治家が悪いわけではない。 なぜなら、人というものは、そもそも同じ「人」であるからだ。 アフリカ人も生まれた時は…

推して知るべし、ネット右翼や陰謀論者

ネット上には、俗に言うところのネット右翼という人たちがいる。また、陰謀論を信じて、わけのわからない理論を立てている人もいる。 こういった人たちは、すぐに「あいつは売国奴だ」というような主張をする。 しかし、これだけなら、まあ、それなりに正常…

内村鑑三 後世への最大異物・デンマルク国の話 を読んで

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)作者: 内村鑑三出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/09/17メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 47回この商品を含むブログ (61件) を見る ワイド版の方をいただいたのだけど、とても良い本だった。 一人でも…

virus

昨日パソコンがウイルスに感染していたくさかった。 まず、私の場合だと、ホームページを開くソフトである「ブラウザ」を二種類使っている。 ひとつがマイクロソフトのインターネットエクスプローラー、それともうひとつがグーグルのクロームである。 それで…

コメントのある記事まとめ

最近、コメントを頻繁にいただくようになって大変ありがたく思っております。一度まとめておきます。 喜びの声篇わかりやすい論語10 温故知新の本当の意味 http://d.hatena.ne.jp/keigossa/20120201/13281049057.福沢諭吉 学問のすすめ 現代語訳 二編 端書 h…

易と人生哲学 を読んで

易と人生哲学 (致知選書)作者: 安岡正篤出版社/メーカー: 致知出版社発売日: 1998/09/30メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (10件) を見るとても良い本だった。 易のことを占術の本と勘違いしている人は是非とも読んでいただきた…

カルトか宗教か を読んで

カルトか宗教か (文春新書 (073))作者: 竹下節子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/11メディア: 新書購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (16件) を見る 少し古い本ではあるが、いい本だったと思う。 結局、私が思うところによると、カルトと…

㈱貧困大国アメリカ

(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)作者: 堤未果出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/06/28メディア: 新書この商品を含むブログ (47件) を見る「全部信じない」という条件付きで読める人にとってはいい本である。 というのも、見抜ける人とそうでない人がい…

「今こそ私はわれわれとなり」

「今こそ私はわれわれとなり」私にできることには限りがある。西の彼方に憐れむべき人が居て、 東の彼方に困憊する人が居ても、 私はどちらをも助けることはできない。なぜなら、私の身は一つであり、 東に行けば西に恨まれ、 西に行けば東が悲しむからであ…

大学 読みやすい 現代語訳(四書五経)(儒学)

こちらは、2014年9月12日に電子書籍として発売する予定である「大学 読みやすい現代語訳」のサンプルとなっております。「漢文」が苦手な方に儒学に親しんでいただけるように、訳出してみました。無料で提供しないのはしっかりと読んでいただくためです。ご…

国会議員の仕事 を読んで

国会議員の仕事―職業としての政治 (中公新書)作者: 林芳正,津村啓介出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/03/01メディア: 単行本 クリック: 44回この商品を含むブログ (13件) を見る国会議員は何をしているんだろう?と思っていたので借りてみた。 そ…

ヘイトスピーチとは何か を読んで

ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書)作者: 師岡康子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/12/21メディア: 新書この商品を含むブログ (24件) を見る非常に難しい問題と思う。 まず、全体的に本の内容などを説明すると、最近の日本での排外主義とそれに伴っ…

雑誌の動向

今日はまんが喫茶に行ったので、久しぶりに週刊誌の動向を確かめてみた。 そうしたらある一つのことに気がついた。というのも、経済関係・社会問題関係の記事がすっかり減っていたのだ。記事と中身を確認したのは、プレイボーイ、週刊大衆、週刊ポスト、週刊…

上兵は謀を伐つ(ウクライナ)

最近、マレーシアの民間機が落とされたけど、ついつい、孫子の兵法の型に当てはめて考えてしまった。実際のところはどうなのだろう。統制不足で本当に誤って撃ち落としたのなら、かなり長引く戦争になるかもしれない。上兵は謀を伐つとは孫子の一節だけど、…