2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧
だから言うのだ。君子が徳を用いるのならば、小人は力を用いると。しかし、力というものは、徳に使役されるものにすぎないのだ。 百姓の力はこれがあってこそ功績があがるものであり、百姓の群れもこれがあってそうして和することができ、百姓の財物もこれが…
パート1 ユースホステルの重鎮 (ドイツ ベルリン)パート2 ユースホステルの奇跡 (ドイツ ベルリン)パート3 魔の寝台列車 (フランス-イタリア)パート4 バッカスの魔酒 (フランス パリ)
かの君主が、色とりどりの衣服を着て、味とりどりの食事をして、財物を重ねてこれを所有し、天下を合わせてその君主となっているようなことは、これはただ単に淫らに驕り居て贅沢をしているだけではない。これは、天下を一つにして、千変万化の事変をうまく…
時間は前後するんだけど、おとといイタリア篇を書いたことがきっかけで、ぼくは、フランスはパリで起きた、とんでもない恐怖体験を思い出してしまった。そして、そのことについてどうしても書きたくなってしまった。だから、時間はかなり前後するんだけど、…
三章 人が生きるにあたって、社会を形成しない(群れを成さない)というわけにはいかない。社会を形成して役割分担も序列もなかったら争うこととなり、争うこととなれば乱れ、乱れれば行き詰ることとなる。だから、役割分担もなく序列もなかったら、それは人…
ぼくの、この海外旅行の怖い話シリーズも、これで三回目になるんだけど、実は、この怖い話シリーズでは、これからここに書くイタリア編を書きたかっただけなんだ。今までのパート1とパート2は、このイタリア編のための序曲に過ぎない。もしかしたら、パート1…
二章 国を富ますための方法は、使うべきことに費用を使って民衆に余裕があるようにし、そうして余った分を備蓄することにある。使うべきことに費用を使うには礼を用いて、民衆に余裕を持たせるためには政治を用いる。(用を節するには礼を以てし、民を裕(ゆ…
富国第十 一章 万物は存在する空間こそ同じであるけれど、その形は各々違っていて、これという意味や役割が備わっているわけでないのに、これらのものが人の役に立てられるのは、必然のことである。そして、礼でも義でないことで人の便利に役立つことは、計…
荀子の現代語訳を続けていて、その効果が少し出てきた気がする。 自分で言うのもなんだが、賢くなったと感じるわけだ。 荀子は確かに難しいのだけれど、しかし、実は、何も難しいことは言っていない。 水がいっぱいに入ったコップを傾ければ水はこぼれる。水…
「智者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とはドイツの鉄血宰相ビスマルクの言葉だそうだが、これは知恵ある言葉であると思う。 なぜなら、経験に学ぶとき、そこには既に失敗があるからである。失敗する前に気がつくのが智者であり、失敗しないと分からないの…
繁栄している日。 そのときはすなわち、中正が保たれて偏ることなく、縦横無尽に思い通りのことをして、かといって安心した様子で軍隊を動かすことなく、暴国同志がお互いにお互いの国力を削り合うのを観る。 政治と教育が広く平等に行われて、細かい節度も…
十六章 王たるべき条件が備わっていて王者であり、覇たるべき条件が備わっていて覇者であり、なんとか安存する条件が備わっていてなんとか安存することができ、亡びるべき条件が備わっていて亡びるのである。 万乗の国(戦車万台の大国)であるならば、それ…
あるべき社会について最近思い付いたことがあるので、この場を借りて発表させていただきます。 詳しくは分からないのですが、介護保険制度をもっと改善すべきでしょう。 現代社会は、都市部に人が集まり、農村が過疎化し、そのことによって核家族が増えて、…
火に関する法律を定め(昔は火をつけて獣を追いたてたりしていた-韓非子の信賞尽能か、必罰明威のところに孔子の出てくる話がある)、山林や藪の草木・魚類・山菜などを養い、収獲の禁止時期を決め、国家に日常品が足りるようにして財物が尽きないようにする…
今日、たまたま大空での戦いに出くわした。 この戦いに立ちあうのは今回で二度目であるから、2という数字がついている。1の方を読んでもらってから、今回の2を読んでもらった方がより興味深く話を読んでいただけると思う。 大空の戦い1 http://d.hatena.ne.j…
十五章 序官について。 宰爵は、賓客・祭祀・饗応・犠牲の牛の数などを司る。 司徒は、戸籍・城郭・器具の数などを司る。 司馬は、軍隊・兵卒・戦車の数などを司る。 法令について議論し、文学について研究し、淫らな歌を禁止して、その時代に合うことを選び…
十四章 この故に、家畜を育てるべき時期にそれをするならば家畜類はよく育ち、家畜を殺すべき時期にそれをするならば草木も増え、政令も発するべき時にそれをするならば百姓もこちらと心を一つにして賢良の人もこちらに心服するのである。これが聖王の制であ…
まあ、プラトンとかの真似なのだけど…1作目 憎しみを乗り越えて2作目 知識と知恵の違い(ソクラテスとケイゴーサの出会い)第1話 第2話3作目 自由とは何か4作目 アレテオン(連載中) 第1話 発端 第2話 詩と歌と 第3話 徳の宮殿 第4話 古き小道 第5話 小道の…
前の続き ソクラテス「これから、この古き小道における徳の宮殿への道のりを語るに当たって、今までの語り方を少し変えなければならない。なぜなら、これから語られるこの道のりについての話は、決して美しいものではないからだ。今までは美しい詩句によって…
どっちみちプラトンの真似なので、題名も「何事もにも基準が肝要」からプラトン風にしてみた。 前までのあらすじ、ケイゴーサはソクラテスを呼び出して、自分が徳のために何をすべきかということについて問答をすることにした。そして、その過程で、このアレ…
十二章 一つの規則に則って煩雑なことを行い、一によって万を行い、始まれば終わって終われば始まって、それはあたかも環に端がないかのようである。もしも、この術を捨てて用いないならば天下は衰えるであろう。 天地というものは生命の始めである。礼と義…
今日、歩き瞑想をいていて、また気が付いたことがあった。 目標を定めると、緊張感や集中力を出すきっかけにはなるのだけど、やはり瞑想としてはイマイチになるということである。 私には、先生が居ないから、なんとか自力でがんばって、何とか自分で工夫す…
十一章 北方は馬や犬の産地であるが、中国ではこれを運んできて家畜として用いる。南方は鳥の羽や象牙や犀の革などの産地であるが、中国はこれを運んできて財物とする。東方は紫草やくずや魚や塩の産地であるが、中国はこれを運んできて衣服としたり食物とす…
今日は、前に記事に書いた、「近くの目標を定める」ということに特に気を付けて歩き瞑想をしてみた。そしたら、かなり疲れた。が、いろいろ分かったこともあった。 前は、百メートルほど先のわりと近いところに目標を定めていたのだけど、今日は、一気にかな…
十章 王者の法。 税の等級を定めて、政治を行うことは、万物を成して万民を養うための要である。 田や野にかける税金は収穫物の1/10とし、関門や市場では検閲だけして税をかけないようにし、猟や漁に関しては禁止する時期だけ決めて税はとらないようにする。…
九章 王者の論(理論、すじみちのある話)。 徳がある人に関しては一人残らず貴び、才能のある人に関しては一人残らず役職につけ、功績があれば必ず賞を与え、罪を犯したのなら必ず罰する。運よくまぐれで高い位につく人や、運よくまぐれで安楽な生活を送る…
今日、歩き瞑想をしていたとき、先日記事に書いた専心ということを思い出して、なるべく、専心できるように工夫してみた。 そもそも、歩き瞑想自体が、自分の「歩くという行為に専心すること」であるのだけど、私の場合だと、修業を積み過ぎてわけのわからな…
七章 王者の人。 普段の行いは礼と義によって適度に飾られ、人の話を聞いて判断する時には人間としての共感を重んじて細かい規則にも則り、明らかであること細い毛を持ち上げるかのようであり、行動と対応は常に変化に応じて行き詰るようなことはない。こう…
五章 衛の成候と嗣公は、搾取と計略の君主であって、民衆の心を国に結びつけることには至らなかった。鄭の子産は、民衆の心を国に結びつけることはできたのだけど、政治をするには至らなかった。斉の管仲は政治をすることができたのだけど、礼を修めるには至…
三章 階級が全て等しくて同じであったらうまく治まらず、権力や力の差(勢)が全て等しくて同じであったら一つに団結することができず、民衆が全て等しくて同じであったらものごとは進まない。天があって地があって上と下には差があるのであり、明察の君主が…