2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

荀子 抄 非相第五

荀子 抄 非相第五 33.一章-前 ●人を相うこと、古えの人は有りとすること無く学者は道わざるなり ●形を占うは心を論ずるに如かず、心を論ずるは術を択ぶには如かず。形は心に勝たず心は術に勝たず 34.-後 ●従者将に志意を論じ文学に比類せんとするか、直だ将…

文明の発展と人口について

文明の発展(誰かが享受できる文明による恩恵)と人類の数(世界人口、または隔絶された部分における部分人口)にはかなりの双方向的相関関係というものがある。 双方向的相関関係とは、例えば、できるコーヒーの量と味の濃さと、豆の量のような関係である。…

荀子 抄 栄辱第四

荀子 抄 栄辱第四 24.一・二章 ●驕泰は人の殃なり。恭倹は五兵をもしりぞく。戈矛の利有りと雖も恭倹の利に如かざるなり ●人に善言を与うれば布帛よりも煖く、人を傷つくるに言を以てすれば矛戟よりも深し ●清からんと欲して愈々濁るは口なり 25.三章 ●あら…

会社法入門を読んで

会社法入門 (岩波新書)作者: 神田秀樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (80件) を見る会社法について網羅的にわりと詳しく書かれていたと思う。 もっとも、会社法の全体像をわかって…

渋沢栄一の功績と富国三傑について

新渡戸稲造の武士道を読んでいて、改めて渋沢が日本に寄与した功績が大きいことに気がついた。 というのも、今でこそ、資本家層(商売人の親玉)は、ただそれだけで、つまり中身がなくても、名士として世間で認知されるのであるが、当時は、商売を営んでいる…

荀子 抄 不苟第三

荀子 抄 不苟第三 16.一・二章 ●君子は、行いに苟も難きことを貴ばず、説に苟も察なることを貴ばず、名に苟も伝わることを貴ばず、唯其の当るを貴しと為すのみ ●君子は知り易きも狎れ難く、懼れしめ易きも脅し難し ●患(害)を畏るるも而も義に死することを…

荀子 抄 修身第二

荀子 抄 修身第二 9.一章 ●我を非として当る者は吾が師なり。我を是として当る者は吾が友なり。我に諂諛する者は吾が賊なり 10.二・三章 ●凡そ血気・志意・知慮を用うるに、禮に由れば則ち治通するも、禮に由らざれば則ち勃乱提慢す ●人に禮なければ則ち生き…

荀子 抄 勧学第一

前置き 荀子を正名篇序盤までなんとか現代語訳したが、その前の解蔽編辺りから、暑くなって集中力が出なかったことと、力不足によって現代語訳することが困難となってしまった。 しかし、この力不足とは、文学・学術的なものだけで補えるものではない。修身…

逆行共産主義化する日本

日本は、現在、「逆行共産主義化」とでも言える状況になっているのではないか。 取り敢えず、「共産主義」が何であったかについてだけ、私の理解する範囲で簡単に説明したいと思う。 共産主義とは、マルクスとエンゲルスによって、フランスやドイツを中心に…

民法改正を考えるを読んで

民法改正を考える (岩波新書)作者: 大村敦志出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/10/21メディア: 新書購入: 3人 クリック: 72回この商品を含むブログ (21件) を見る非常に面白かった。法律門外漢の人だと、少し難しいかもしれない。そういった意味で、せ…

優良企業とは一体なんぞや

と思われる事件が起きた。ハローワークで職業相談をしたら、担当の人が、話の流れで、S市周辺の「優良企業ガイドブック(新卒者向け)」みたいなものを持ちだして来たのが話の発端である。そのパンフレットは、厚さにして五ミリくらい、全ページがカラーの豪…

シリア・この問題は安易なものではない

日本の立場からすれば、確かに、シリア問題は、さほど急務ではない。深刻度もさほどない。 それは、日本のエネルーギー源が、シリア側を通って来ていないからである。 逆に、こういった問題が、イラクやイランで起きていたら、石油価格がすごい不安定になる…