荀子 抄 栄辱第四

荀子 抄 栄辱第四 

24.一・二章
●驕泰は人の殃なり。恭倹は五兵をもしりぞく。戈矛の利有りと雖も恭倹の利に如かざるなり
●人に善言を与うれば布帛よりも煖く、人を傷つくるに言を以てすれば矛戟よりも深し
●清からんと欲して愈々濁るは口なり

25.三章
●あらそう者は其の身を忘るる者なり、其の親を忘るる者なり、其の君を忘るる者なり

26.四・五章
●犬猪の勇なる者あり、賈盗の勇なる者あり、小人の勇なる者あり、士君子の勇なる者あり
●自ら知る者は人を怨まず、命を知る者は天を怨まず。人を怨む者は窮し、天を怨む者は志なし。これを己に失しながらこれを人に反求するは、豈れ迂遠ならずや

27.六章
●義を先にして利を後にする者には栄あり、利を先にして義を後にする者には辱あり。是れ栄と辱との大分なり。
● 朴愨なる者は常に安利あり、蕩悍なる者は常に危害あり。是れ安危利害の常体なり。

28.七章
●それ天の蒸民を生ずるや、各々その取る所以を有らしむ
●其の慮ることの深からず、其の択ぶことの謹しまず、其の取捨を定めることの粗慢なるは、是れ其の危うき所以なり。

29.八章
●君子は注錯の当たれるものにして小人は注錯の過ちたるものなり

30.九・十章
●仁義徳行は常安の術なり。然れども必ずしも危うかずんばあらず
●汚慢突盗は常危の術なり。然れども必ずしも安かずんばらず
●故に、君子は其の常に道るも、小人は其の怪に道る
●陋なる者は天下の公患なり。大殃大害なり

31.十一章
●これをひとたびしては再びすべきなり、これを有しては久しくすべきなり、これを広くしては通ずべきなり、これを慮りては安んずべきなり、反鉛してこれを察してはいよいよ好むべきなり

32.十二章
●夫れ是れを至平と謂う
●差いながら斉しく、曲がりながら順に、不同にして一なる、夫れ是れを人倫と謂う

まとめ
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