荀子 抄 修身第二

荀子 抄 修身第二

9.一章
●我を非として当る者は吾が師なり。我を是として当る者は吾が友なり。我に諂諛する者は吾が賊なり

10.二・三章
●凡そ血気・志意・知慮を用うるに、禮に由れば則ち治通するも、禮に由らざれば則ち勃乱提慢す
●人に禮なければ則ち生きられず、事に禮なければ則ち成らず、国家に禮なければ則ち寧からず
●善を以て人を先びくはこれを教と謂い、善を以て人に和するはこれを順と謂う

11.四章
●凡そ気を治め心を養うの術は、礼によるより径なるはなく、師を得るより要なるはなく、好を一にするより神なるはなし。

12.五〜七章
●志意の脩まれば則ち富貴にも驕り、道義の重ければ王公をも軽んず。内に省みて外物の軽ければなり。
●君子は物を役し小人は物に役せらる
●体は恭敬にして心も忠信、術は礼義にして情も愛仁。かくて天下を横行すれば四夷を困むと雖も人は貴ばざることなし
●然らば夫の士は、独り其の身を脩めて、以て罪を比俗の人に得ざらんと欲するなり

13.八章
●将に無窮を極め無極を遂わんとするか。意いは亦た止まる所有らんか
●道はちかしと雖も行かざれば至らず、事は小なりと雖も為さざればならず。その人となりや暇日多き者は、其の人に出ずることも遠からざるなり

14.九〜十一章
●法を好んで行うは士なり。志を篤くして体するは君子なり。斉明にして尽きざるは聖人なり
●禮とは身を正す所以なり。禮なければ何を以て身を正さん。師なければ吾れ安んぞ禮の是たることを知らん
●端愨順弟なるは則ち善の少なき者と謂うべし。加うるに学を好みて遜り敏むるならば、則ち鈞しきもの有らんも上のもの無く、以て君子の者と為すべし

15.十二〜十四章
●人に此の三行あれば、大過ありと雖も天は其れ遂げしめざらんや
●君子の利を求めるは略なるも、其の害に遠ざかるは早し。其の辱を避くるは憚るるも、其の道理を行うは勇なり
●君子は貧窮なりとも志広く、富貴なりとも体恭しく、安燕するとも血気は惰らず、労ケンするとも容貌は枯ならず、怒るとも過奪せず、喜ぶとも過予せざるなり


まとめ
http://d.hatena.ne.jp/keigossa/20130104/1357283885