インターネットの当てこすりについて

今、ツイッターを見ていたら、ワタミの渡邉氏が、「前々回の都知事選で都知事に落選したのが実に残念です。私が都知事に当選していたら・・・」という旨の発言をしていた。

そういった発言をすること自体は、こういった人には普通にありえることで、なんとも思わないのだけど、この発言に対して多数の「反感リプライ」が寄せられていた。ツイッターではわりと珍しい部類に入るのだけど、100件以上はあったと思う。

ちなみに、ツイッターについてあまり知らない方のために説明すると、ツイッターのリプライという機能は、mixiやその他ブログで言えば、コメントに当たる機能で、本人に対して、直接にもの申すような形式となっている。

「反感リプライ」の具体的なものは、

「お前よりは舛添や猪瀬のほうがマシ」
「お前が都知事になっていたら、都政がブラック化していただろうな」
「残業代をまともに払えない奴が」

みたいなものだった。これが、ざっと100件以上である。普通の人なら耐えられないことは間違いなかろう。

それで、この「反感リプライ」をした人は、直接に、渡邉氏に対してもの申しているのである。

だが、しかし、ツイッターというのは非常に匿名性が高く、中身の人を特定するには、IPアドレスなどを調べたりしなければならないらしい。よって、それなりの労力や費用が必要であり、ほぼ特定されることはない、として間違いない。

これに対して、フェイスブックは、実名を明記することが前提のものであり、匿名性はほぼない。

そのような「違い」もあることであるし、そのツイッターの発言もフェイスブックからの転送だったので、ついでにこっちも見てみた。

そしたら、なんということでしょう〜〜

そこには、31件の応援コメントと、たった1件の反感コメントしかないのです…

31件の応援コメントも媚びへつらいか恩着せがましい胡散臭いものとしか思えないのは、あくまで個人的見解であるけれど、たった一件しか「反感コメント」がないことには、仰天騒地、青天霹靂、山流川止の驚き(笑)を感じたのであった…

これこそ、インターネットの当てこすりの核心を如実に示した事例だと思う。

フェイスブックの方は、渡辺氏がマメに反感コメントを消しているのかもしれないが、いずれにせよ、対応するかしないかでの違いも、インターネットの当てこすりの核心である。

ああ、人というものは…と思う…