国連事務総長・パンギムン発言・重要なのは言っても大丈夫な立場になっていることに気がつくこと

国連事務総長潘基文(パンギムン)氏が、あからさまに日本の内政を批判するようなことを公言したらしい。

産経新聞の記事が、こちらのブログに残っていました
http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-1329.html

この記事を見ると、

「事務総長、やっちゃったな。いくら韓国が反日だからって、自国の事情を持ちだしちゃあいかんでしょ」と思われるかもしれない。

ましてや、サッカー問題とかで、韓国のルール違反は世界でも周知のことだ。

私も一瞬そう思った。

しかし、事実は少し違う。

国連事務総長の立場」で、こういった発言をしても、「大丈夫な状況」ができている、というのが最も無視できない事実なのである。そして、だからこそ、こういった発言をできるのである。

つまり、この国連事務総長も、この立場に上り詰めた人であるからには、時代を読む確固たる「政治眼」を持っているはずなのである。そういった能力を持っていると思われる人が、「明らかに自国に有利なこと」を公言したのである。

これがどういった状況かと言うと、世界の多くの首脳が「本当に安倍政権を批判的な眼で見ている」もしくは「批判的な眼で見るかもしれないスタンスである」ということなのである。


これを例えると、こんな感じである。

本国から離れたところに、小さな島があった。この島には、美術大学があった。そして、この美術大学では、あるファッションリーダーがいて、すごい影響力を持っていた。

しかし、この島は、ほとんど情報的に隔絶された状況だった。ネットもつながってなくて、本もなかった。そして、このリーダー、実は、数十年前のファッション誌をたまたま海岸で手に入れて、それを見ながら自分の服を作って、それを着ていただけなのであった。しかし、本人はそれが数十年前のものであることを知らなかった。

このファッションリーダーは言った「おれのファッション見てみろよ、これが本当のファッションだぜ」

みんな「ほんと、リーダーの服はかっこいい。さすがリーダー」

しかし、リーダーの秘密を知っている人も居た。彼はみんなには聞こえないように言っていた。「あいつは、ださい」

秘密を知る人はリーダーが嫌いであったし、リーダーと彼は、ギクシャクしていて、仲も悪かった。なぜなら、同じ女性に好意を寄せていたからである。

そうしてある日、本国の方に、みんなで行ってみるときが来た。

本国への道中、彼はリーダーに言った「お前、ださいんだよ」

リーダーは怒って言った「おれがださいとは、お前、言ってくれたな、これから本国に行くんだ。オレとお前、どっちが正しいか。勝負しようじゃないか。フン、気に入らないからって適当なこと言いやがって」

みんな「リーダーが正しいに決まっている、あいつはリーダーが嫌いだからあんなこと言ってるだけだ」


実は、この彼は、このファッション誌が古いものであることも知っていたし、この彼だけ、インターネットで本国のことを知っていたのだった。

あとがどうなるかは、言うまでもない感じだと思うが・・・


ちょっと、例えがうまくできたかはわからないけれど、とにかく、これを言われたということは、日本、少なくとも安倍政権は、海外の首脳からは変な視線で見られそうな立場に間違いなくあるわけである。事実、この前のナチス発言もあったし、サミットでもオバマ大統領が会話すらしてくれなかったとか。

隔絶された島のファッションリーダーは、いろんな意味で危険なのである。

このように、隔絶した思想体系に浸かっていたり、同じ意見の人とばかり意見交換をしていては、このファッションリーダーのとりまきと同じになってしまう。この問題を通して、自分がそうなっていないか、よく考えなければならない。