読みが外れた

 どうも、テレビを見る限りだと、もう既にあさって解散の方向で間違いないようだ。

 何を読み違えていたのかはわからないけど、一番の理由は党内が私の予想以上に結託していないということのように思う。衆議院での過半数があと三つという状況で、離党の話もちらほらあったのだろう。

 折しも、日本にとって関係の深い大国、中国でも、あさって国家主席の改選が行われるそうだ。アメリカは、続投だったとは言え、オバマ氏が改選されたばかり。日本にとっても、一種のターニングポイントが訪れたのかもしれない。

 どの道、私は、根本的に社会システムがおかしいと思っているし、そのことに言及している政党がない以上は、支持政党がないことになる。選挙には行かないだろう。ただ、日本がどこへ向かうのか、淡々と見守るばかりでしかない。

 ここまで読みを外した以上は、自分の今までしてきた予想も妄想であったと認めなければならない。げに世の中のことは見難いからおもしろいと思っている。逆に言えば、相当な情報量を集めないと、どう転ぶかわからない世の中になっているということであろうと思う。

 次の選挙はどうなるのだろう。私の流れを見るという根拠の無い感覚からすると、次は、大荒れの選挙と、大荒れの政界再編が行われるように思う。解散時期自体が流れからすると荒れているからだ。具体的には、自民・民主・維新・太陽などが並び立って、どこも連立を組まず、与党がないような空白状況や、こっちについていたと思った維新が急に身をひるがえしてあっちについたり、そうかと思うと自民と民主がくっついたり、解散を迫った自民が選挙で勝つどころか、維新や太陽が大勝ちで、自民は解散を迫って損をしたとか。とにかく、荒れそうなのでぜんぜん読めない。いずれにせよ、安定とは逆の混乱という方向に進むのは間違いないように思う。

 野田首相の今日の様子をテレビで見たけど、野田首相も日本のために政治家をやっている一個人に過ぎないのだし、そういった意味では民主党がどうなろうが、日本が良くなればそれがいいと思っているように思った。疲れなども相まった決断だとは思うが、選挙制度改革にこだわっていたし、それだけは日本のためにやり通そうという気持ちがあったのだと思う。もうひとつは、最初にも述べたことにも関連するが、党内にある「保身」や「栄達」といった感情に嫌気がさした一面もあると思う。これらは、推測に過ぎないのだけど、間違いなく言えることは、野田首相はかなり頑張ったし、頑張っているということだ。選挙後も党首か、国会議員として頑張ることになると思うが、是非とも「お疲れさまでした」と頭を下げたい気持である。