米大統領選

ロイター調査:米大統領選、両候補の支持率に有意な差みられず
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE89O06X20121025

あれ?
おかしいな。

確かに、昼のNHKのニュースでは、ロムニー氏51%、オバマ氏49%(ABC放送調べ)と言っていたと思うんだけどな。

私の予想ではオバマ氏だと思うけど、さすがに海外のことだと、情報が少なすぎて八割がた当てるとは言えない。

ただ、間違いないことは、ロムニー氏が手練手管というか、権謀術数には長けていると思われること。私が報道に注意している限りだと、どんどん追い上げてきている。か、若しくは、そのように報道を操って追い上げているように“見せかけている”可能性が高い。

人間には同調心理みたいなものがあるから、「みんな支持をロムニーに変えだしたんだ、じゃあ、おれも」みたいな考え方をする人は少なくは無い。あと、テレビ討論での論説もどんどんと変わっているそうだ。これをオバマ氏が批判して「ロムニージア」(英語の俗語で記憶喪失のことをアムニージアと言うらしい)と言ったそうな。まあ、オバマ流だとウケ狙いだったとは思う。

アメリカの大統領選の結果は、世界に大きな影響を与えると思うので、もうだいぶ前から注目している。

ただし、どっちがいいかは難しいところ。

オバマ氏の場合は、国債の残高がもっと増えるだろうし、しかし、逆に資本主義の終局は遠のくとは思う。

ロムニー氏の場合は、特に顕著な良い面もなく、みなの「経済成長信仰」が助長されるだろう。しかし、すぐにそれが「幻想」だったことがわかって、みな資本主義に疑問を持ちだすと思う。だから、こっちの方が、かなり長い目で見ると、早く問題に気が付けて「大きな破滅」が少し早く、そして小さくなる可能性が高い。

オバマ氏の場合だと、結局は資本主義と言う問題の先延ばしにつながり、「大きな破滅」を促している膿みをさらに大きくするような方向になると思う。しかし、それまでは、みなが安心して暮らせるだろうし、どっちがいいのかは、私の目からすると本当に難しいところ。さすがにそこまでは計算できない。

まあ、でもオバマ氏の気がする。

おまけ

さて日本は、なんだかんだ言って、結局次の総選挙まで解散はない気がする。これは野田政権発足時の私の予想でもある。ただ、もしかしたら、来年四月以降には解散総選挙もあるかもしれない。

さらにおまけ

野田首相策士列伝

野田首相側近には、平成の竹中半兵衛でもいるのかと、思ってしまう。

 というのも、今回の大臣辞任の一件も、また「これ以上支持率が下がらないこと」を逆手に取った「内部整理」としか思えないからだ。これは前から野田首相がやっていると思われることで、民主党を何らかの方向にもっていくために、「党内での実力はあるけどとても大臣は務まらない(邪魔な)人」を敢えて大臣にして、失言なりスキャンダルなりで攻撃させ、そうして党内での立場を弱くするという戦法であろうと思われる。

 だが、それ以上に強かなのは、解散時期を延ばし延ばしにしていることだ。こうすることで、水面下で着々と、次の総選挙の地盤固めをしているに違いない。現政権の御免状があれば、こういった地盤固めがやりやすいことは言うまでもないことだ。維新の会が飛ぶ鳥を落とさない勢いになっていることも注目すべきである。熱しやすいものは冷めやすい、この早熟に熱した維新の会が、一年後、少しは冷めているであろうことは想像に易い。

 なんで、献策する人と言う野田首相と別の人間を出したのかと言うと、首相としての激務を縫ってこれだけの謀略を考え出すことは難しいと思うからである。恐らくだけど、豊臣秀吉竹中半兵衛、または劉邦張良子房のような人間が側近にいるのではないかと思う。野田首相自身が、以前から長く考えていた策だという説もあるけど、謀略と言うのは生き物だから、その時に応じて出さないと意味が無い。それは孫子を良く読むとわかることであるけど、説明すると長くなるのでやめておく。

 あと、謀略と志というものは、別のもので、献策する人間は、小利を見たこと、いいかえると小手先の考えをしなければならない。しかし、志と言うのは、これとは全く逆に、恐ろしく先のことを切望するようなものである。だから、この相反する献策と志の実行を同時にすることは難しい。

 ただ、野田首相に何らかの強い志があることは間違いない。なぜなら、このあり得ないような策を実行に移しているからである。前の党首会議での解散の先延ばし成功とかも、本来ならあり得ないことだ。あり得ないことを押し通す力の源は志以外にない。

 まあ、これらがほんとに謀略であったとして、野田首相に何らかの強い志があるとするならば、私の想像を絶しているわけで、野田首相が一人で策も考えて、一人で実行するだけの能力を備えているのかもしれない。