トヨタ、過去最多リコールについて

トヨタが世界で約743万台リコール、件数では過去最多
2012年 10月 10日 17:26 JST(ロイター通信)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE89903I20121010

 これは…、私からすると、新たなる商売の駆け引きとしか思えない。

 以前、クルマに限らず組み立て物は、一万台に一台とか千台に一台とかの割合で、たまたま、そういった不具合品というのができてしまうと聞いたことがある。これは確率の計算とかからしても、頷ける話で、例えば、どんな料理の名人でも、たまたま体調と天気が悪くて、舌も計量スプーンも正確でない日があったする。すると、その日に作った料理は、素人のおかーちゃんが作ったものより、味が劣るであろう。そのように、一万とか千とかの位になると、偶然が重なってヘンなもんができる可能性がある。

 これも明らかにそれでしょう。

 表向きには、「前のアメリカのリコール騒ぎで過敏になっていたから」ということでビジネス誌とかで紹介されるだろう。

 だけど、真意は、ただ単に、客をトヨタのディーラーに来させたいだけ、100人に一人でも「他のにしようと思っていたけど、やっぱりトヨタで買おっと」とか思ってもらえれば、すごい儲けになる。

 あと、こんな大々的なリコールすれば、そもそもそれが宣伝になる。現に今もこうして宣伝費無料の宣伝がニュースで行われている。しかも、この細かさ、リコールを逆手に取ったイメージアップを狙っているとしか思えない。

 なんでやっちゃいかんでしょう。と思ったかと言うと、これは、他業者を敵に回すということももちろんあるけど、あまりにもやり方が巧妙すぎるから。そもそも、もともと大きい会社はこんなことしない方がいいでしょう。逆に言えば、こんなことしないとなんともならなくなってきているのかも知れないけれど。

 こうゆうことができるのも、一族経営の強みと言えるかも知れないなぁ。確実な一手であることは間違いないように思う。だけど、何か危うさを感じる。