わかりやすい論語8 孤独なんてない

はじめに
人は誰しも一度は孤独感を感じたことがると思います。「ひとりで生まれてひとりで死ぬんだ、さみしいくらいでちょうどいい」なんていう言葉もありますが、この孤独感はどうすれば無くすことができるのか、論語から孔子の見解を紹介します。


子曰く、徳孤ならず、必ず隣有り。

(里仁第四より)



現代語訳
徳が孤独になることはない、必ず隣人というものがある。


解説
 この言葉はいろいろな意味に取ることができます。私にとっては、特に思い出深い言葉です。私のまわりには、誰一人として、論語を読むような人などいませんでした。論語や、その他の書物について話をしたくても、理解してくれる人、興味深く聞いてくれる人がいなかったのです。ときにはむしろ変わり者扱いされたこともあります。とてもさみしいことでした。学問とはなんと孤独なものだろう。と何度思ったかわかりません。今思い出しても涙が出そうな気持ちになります。

 そのときに、この言葉を思い出し、またこの言葉を信じて励みにしたものです。「今、自分のまわりにそういった人がいないのは、自分に徳がないからだ。徳が身に着いたのならば、必ず理解者が現れるのだ。」と。今、思い出してみるに、やはり私には徳が足らなかったのだなと思います。徳があれば必ず隣人がいるのです。

 信じて頑張ることはとても大事なことと思います。

ぽつり浮く はすの花みて おもへらく そはひとときの ひとりなりしと

わかりやすい論語まとめ
http://d.hatena.ne.jp/keigossa/20120207/1328611563


おまけ 英訳

Viture is not alone.Neighbor must be along.