易経2 坤

坤は元いに亨る。牝馬の貞に利ろし。先ずれば迷い、後るれば主を得。西南に朋を得、東北に朋を失うに利ろし。貞に安んずれば吉なり。

初六 霜を踏みて堅氷至る。
六二 直方大なり。習わざれども利ろしからざるなし。
六三 章を含みて貞にすべし、或いは王事に従うも、成すこと無くして終わりあり。
六四 袋をくくる。咎もなく誉もなし。
六五 黄ショウ元吉なり。
上六 竜野に戦う。その血玄黄なり。
用六 永く貞しきに利ろし。


暗記結果
卦辞の牝馬のくだりが少しずれていた。方角が間違っていた。貞なればになっていた。「貞であること」と「貞に安んずること」では意味が全く違う。ここは重要だ。六三に「章を含みて貞にすべし」が抜けていた。これらの記憶違いからしても、私の慎みの欠如ぶりがあからさまになっている。貞を実践するための慎みを深く心にとどめなければならない。

解説
この辞から、坤道とは何か、地道とは何かをしっかりと知らなければならない。その人にとっての乾道、天道は、天ではなくその人に主導権がある。しかし、それを履行するには、坤道、地道を用いなければならない。しかし、坤道を発するのは、紛れもなく乾道である。陰陽・乾坤の表裏一体性を知り、卦の相関性から中庸の一点を模索してこそ、易を習う価値があると言えるだろう。表面だけの占い師が用いる易では、それがいかに占いとして当たっても、易の有用性全部のうちほんの数%しか使用していないかもしれない。