2013-01-19から1日間の記事一覧

アリストテレス弁論術を読んでいて3

日本人はほんとにレトリケーが下手だなと思った。 アリストテレスによると、弁論術と弁証術はほぼ同じもので、そうすると、弁証術における帰納は弁論の例証に、弁証術における推論(演繹)は弁論の説得推論に当たる。ということなのだけど、帰納と推論(演繹…

アリストテレスの弁論術を読んでいて2

ついにこの時が来てしまった。 仏典を漢字で理解できる弊害と、 易を独学できる環境の悪さと、 孫子を文学的にも高い価値があると知れる悪影響が! つまり、アリストテレスのオルガノン(恐らく西洋では相当に有名な古典)がない!ということである。 多分、…

アリストテレスの弁論術を読んでいて1

最近、アリストテレスの弁論術(岩波文庫)を読んでいるけれど、恐ろしく明晰だなぁと思う。 これも、いろいろな人の役に立ちそうだから、自分の学習も兼ねて要約というかを作ろうかなと考えている。 アリストテレスは、カテゴライズ化に優れていた人物だと…

16.荀子 現代語訳 不苟第三 一・二章

不苟第三(苟(いやし)くもせず:ただ〜〜というわけではない) 一章 君子は行いにただ難しいことを貴ばず、言論にただ奥深いことを貴ばず、名にただ伝わることだけを貴ばず、ただその当たることのみを貴いものとする。(●君子は、行いに苟も難きことを貴ば…