アリストテレスの弁論術を読んでいて1

最近、アリストテレスの弁論術(岩波文庫)を読んでいるけれど、恐ろしく明晰だなぁと思う。

これも、いろいろな人の役に立ちそうだから、自分の学習も兼ねて要約というかを作ろうかなと考えている。

アリストテレスは、カテゴライズ化に優れていた人物だと思う。カテゴライズ化・概念化とでも言おうか、今で言うなら唯物弁証法(materialize)(私は仔解論と訳すべきだと主張している)に優れている。

アリストテレスの頭の中か、その近辺のメモ用紙には、トーナメント表みたいに、ものごとを系列化したものがあったに違いない。その系列化もさることながら、やはり物事を弁ずる力、弁別して部分を全体化する、弁別して部分をひとつのかたまりにする判断能力も相当高いと思う。

多分、アリストテレスの弁論術を完全にマスターできれば、レトリックの基本は完璧になると思う。あとは、経験とか、知識とか、その辺のものだけで少しずつ補強されるということになるだろう。

とここまで言っているのだけど、このアリストテレスの弁論術を、私はまだ10ページくらいしか読んでいない。しかし、その最初の10ページだけで、今まで私が述べたことを容易に確信できるのだ。

そういえば、最高政体を古代ギリシア語では「アリストール」と言ったらしい、ほんとにアリストテレスはその名にふさわしい人物と思う。

2013.1.10