第四話 教会 -church-
今までのあらすじ
先週の日曜日に、クリックしても画面が次に進まず、シャットダウンもできなくなり、ネットのつながりも不安定になった。
パソコンが壊れたと思い、パソコンを分解したりして掃除をした。それでもイマイチなのでパソコンメーカーのサポートセンターに電話する。
そのとき、マウスのクリックの部分が壊れていることに気が付き、マウスを取り替えて、外付けハードディスクにデータを一括移動する。
その後、リカバリを行うも、インターネットに問題が残る。
しかし、インターネット以外は何も問題なく使えるため、古いパソコンを復活させて、それをインターネット用にして、その壊れたと思われるデスクトップパソコンは、オフラインをメインで使おうと考え始める。
そうして、古いパソコンの復活に成功し、安堵感のうちにその日の夜を迎えることとなった。
夜になって、寝る前に、その古いパソコンを二階の自室まで持って行って、使ってみようとした。
なにせ、あんなに乱雑になっていた自分の部屋が綺麗になっていたのです。誇りの山は取り払われ、積まれた本は本棚にきちんと整列し、画面が少し小さくなったことを除けば、安心してネットができる環境になったのです。
しかも、なんということでしょう〜(ビフォーアフター風)
インターネットに繋がらないではないですか。(笑)
これはおかしいと思い、いつもなんなく接続できていたタブレット型のパソコン(これもデル製)を起動してみると、これもインターネット接続だけ切れている。これはとことん調査する必要があると思い、ノート型パソコンをインターネットケーブルで有線で接続してみると、それでもインターネットが接続できなかった。
前にも、一度、インターネットが使えなくなったことがあって、その時は、NTTに電話したらすぐに治ったので、NTTに電話することにした。しかし、夜も遅いし、どうでもよくなってきていたので、その日は開き直って寝ることにした。
翌日、昼過ぎにNTTに電話した。昨日の夜に、全部のインターネット接続が切れたことを説明した。そして、この日は、インターネットに接続していなかった。というのも、前回の時、電話して復旧してもらうまでは、インターネットに接続できなかったからである。
しかし、もしかしたら、今はつながっているかもしれないと思い、話している間に、手元にあったノートパソコンを起動してみると、インターネットがつながっているではないか。電話先のNTTの人に、今はつながっていることを伝えると、過去のログを調べてみて、折り返し電話するとのことだった。
10分ほどすると、電話がかかってきた。電話にでると、インターネット接続が切れたようなログ(記録)は残っていないということだった。「え、でも切れてましたよ」と言うと、向こうも何か不思議そうだった。それで、NTTとしては、自分の方には非がないと思っているわけで、電話を切ろうとしていた。
そこで、すかさず「NTTさんからお借りしている機械(ハブというのだろうか、全部で3台置いてある)が壊れている可能性もありますよね」と言うと、その可能性はあるが、アラームが出るからすぐに分かるはずだ、ということだった。見てみると、アラームらしきものは出ていなかった。今度切れた時に見てみてほしい、インターネット回線が切れているときに電話してみてほしい、ということだった。
これで、今度こそ、インターネットを普通に使えるはずなのだ。しかし、もう、インターネット自体がどうでもよくなってきていた。それはそうだ、やることやること裏目に出て、治ったと思ったらダメで、また治ったと思ったらダメで、パソコンを触る気持ち自体が失せていた。
その日は、そのノートパソコンで「パソコンが壊れた2」を記録すると、そのまま、読書とかに時間を費やすこととなった。もうインターネットはどうでもいい。そんな気持ちが心を支配し始めていた。パソコンが壊れて3日目のことだった。
そして、4日目、この日も、もうどうでもいい気持ちと、パソコンを触りたくない気持ちが大きくて、パソコンをほとんど触らずに一日が過ぎ去って行った。
しかし、遂に運命の5日目がやってきたのだ。
やはり、画面の大きいデスクトップのパソコンで、インターネットができないと、ブログの管理などもできないし、いろいろ不便だと思い始め、もう一度、壊れていたと思っていたパソコンでインターネット接続を試してみた。ここで、全くつながらなかったら、諦めていただろう。しかし、つながったり、離れたりするのである。つまり、少し頑張れば完全に治りそうな挙動が見られるのである。
そして、問題も、「インターネット接続が不安定」ということの一点に絞られたわけである。システムはリカバリをしているから、システムの問題は考えられず、ウイルスの可能性もない。マウスは取り替えて、無線の子機も取り替えた。だから、周辺機器の問題ではない。さらに、他のパソコンでも無線インターネット接続できるのだから、無線親機やサーバー、回線側に問題があるわけでもない。
問題はただ一点、「デスクトップのインターネット接続だけおかしい」ということだけだったのだ。すると、当然に「このデスクトップの内部が壊れている」ということが疑われるわけである。しかし、デルの自己診断システムでは、機械的に壊れている可能性は検出されなかった。
では何がダメなのか?
タブレット型パソコンで、「インターネット、接続、不安定」と入れて検索してみると、こんな記事が目に止まった。
「インターネットの接続が不安定になったり、インターネットの接続が切れるので、いろいろ調べてみると、ウイルスが感染していました。こいつが、勝手にとんでもない大量のデータを送ったりしていたみたいです。」
この記事を読む限り、症状は全く同じ、そして、状況も同じ。まさかと思って、ウイルス検索ソフトを起動してみる。
すると、間もなくして、ウイルス検索ソフトの画面の「感染ファイル」のところに、(1)の数字が。
「つまり、いらっしゃるということですか」と思いながら、恐る恐る下の方を見ると、
「is a backdoor」と書かれた項目が…
テトテトテテテ テレーレ
パソコンは呪われた
そういえば、ウイルスのソフトを最新の状態にアップロードしようとすると、いつも同じ所でダウンロードが止まっていた。そう何かに「妨害されている」かのように・・・。そう、ピッタリと、そこでダウンロードが停止するのだ。たまたまそこに大きい容量のファイルがあるだけだと思っていた。
しかし、この「is a backdoor」が、調べてみると、ハーデス並みの強者で、とんでもない凶悪なやつであった。通称「トロイの木馬」。なんと、こいつが感染すると、勝手にパソコンの中のシステム命令文を書き換えていき、さらには、他の仲間を呼ぶらしいではないか。しかも、そういったお仲間を呼ぶ関係で、パソコンを触ってないときでも、勝手にそうゆうことをしているとのことであった。
だが、システムをリカバリしているから、一旦はこいつらも消えていたはずである。それがなぜ、ここに居るのだろうか?
これについて調べてみると、同一のハードディスク内にリカバリデータがある場合は、そのリカバリデータすら書き換えられている可能性があるということだった。
もう教会に行くしかない。
パソコンの呪いを解きますか?
▷はい
いいえ
ということで、ウイルスソフトで「駆除」を選んでみると、
テトテトテテテテ テレーレ
呪いを解くことができません(アクセス管理権限がありません)
うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
といったろこで、次回につづく…