第三話 あ・き・○・め

ここまでのあらすじ

先週の日曜日に、クリックしても画面が次に進まず、シャットダウンもできなくなり、ネットのつながりも不安定になった。
パソコンが壊れたと思い、パソコンを分解したりして掃除をした。それでもイマイチなのでパソコンメーカーのサポートセンターに電話する。
そのとき、マウスのクリックの部分が壊れていることに気が付き、マウスを取り替えて、外付けハードディスクにデータを一括移動する。

つまり、この時点で、パソコンはほとんど治ったような状況にあったわけである。しかし、システムの復元などのメンテナンスを、私はほとんどやっていなかったから、そちらにも大なり小なり問題があるはずだと思っていた。支障はなくともやっておいたほうがいい。

そういった理由で、データを一括移動すると、すぐに、デルの案内してくれたメールに従ってシステムのリカバリを行うことにした。つまり、治ったと思ってから、ハードディスクへのデータの移動だけをして、すぐにリカバリを行ったのだ。

この前に、このパソコンが置かれている場所を説明しないとならない。

私の家は、田舎であることもあって、結構広い。そして、インターネット配線があるのは、家の東の端、パソコンが置いてあったのは、家の西の端の二階であった。この間は、直線距離でも15mはある。わかりやすく例えると、八畳間を三回横切る場所の平均的な二階の高さという距離がある。また、インターネットは、当然のように家ができてから導入されたから、データ取り込み口はその家の端にしかない。こういった理由で、無線LAN(ワイファイ)によって、パソコンがインターネットに接続されていた。こういったことを説明したのも、当初の「ネットのつながりが不安定である」という問題は、マウスが壊れていたこととは全く関係がない問題であるからだ。

そうして、事実、問題はまだ残っていた。

リカバリを行うと、ほとんどのシステムは、インターネットでダウンロードしなければならず、すぐに無線機子機(無線受信機)をインストールして接続した。しかし、ダウンロードがうまくいかない。ダウンロード以外のインストールなどのオフラインの計算は、うまくこなしているようなのだけど、どうしてもダウンロードが関係すると、途中で止まったり、えらく時間がかかったりする。

つまり、ネット接続に何らかの問題があったのだ。

私がここで思ったのは、マウスのこともあったし、「機器の故障、つまりは無線子機が壊れていること」だった。当然といえば当然と思う。それ以外はうまくいくのだから。そういったわけで、すぐに無線子機を買いに電気屋に行き、再度、それを接続してみた。

すると、どうだろう。

全然治らなかった・・・(笑)

このあたりから、もうパソコンを治す気力がなくなってきた。インターネット接続以外はうまくいくのだし、このデスクトップパソコンはインターネット接続なしで使うことにして、古いパソコンをネット接続用として復活させようと思い始めたのだ。

しかし、何が問題なのかは気になっていたので、ノート型のパソコンを無線につないでみて、無線の電波に問題があるのかも試してみたいとは思っていた。そうして、この日は、古いノートパソコンを復活して、無線につなぐという作業を行っていた。具体的には、そのノートパソコンは富士通製の10年以上前のもので、弟が仕事で使っていたものだった。

無線子機をインストールして、使おうとすると、インターネットエクスプローラが古すぎて、現在のデータ形式に全く適合しておらず、インターネットの画面を開くと、エラー小窓が常に出るような状態だった。この問題を解決するためには、ウィンドウズXPのSP2(サービスパック2)をインストールしなければならないということだったので、そのインストールをして、ウィンドウズをアップデートすると、ほとんど問題なく、インターネットを使うことができるようになった。

これらの作業は、無線機から近い場所の無線による接続で行った。無線機が壊れていなことを確かめるためだ。結果、壊れたと思っていた古い無線子機は壊れていなかったことが判明した。このときに、インターネットの不具合を確かめる意味も込めて、そのノートパソコンで「パソコンが壊れた1」を記録してみたのだった。

「インターネットは普通に使えるだろう」

その安心感によって、その日はパソコンを触るのをそこでやめた。パソコンを治すような作業をしたことがある人はご存知と思うが、パソコンが思い通りに動かなかったり、パソコンが処理でまごついていると、とてもイライラするからである。ちなみに、私は渋滞でもかなりイライラするタイプである。だけど、トロイ人が運転しているときはほとんどイライラしない。

こうして、インターネットは普通に使える「はず」だったのだ。

その日の夜になるまでは…

またしても次回につづく…


まとめ
http://d.hatena.ne.jp/keigossa/20131218/1387376324