荀子 抄 非十二子第六

荀子 抄 非十二子第六

41.一章-前
●仮今の世に、邪説を飾り姦言を文りて以て天下を擾乱し、キツ宇嵬瑣、天下をして混然として是非治乱の存する所を知らざらしむる者に人有り

42.-後
●然れども、其のこれを持するには故を有ち、其のこれを言いては条理を成し、以て愚衆を欺惑するに足る
●上は則ち舜・兎の制に法とり、下は則ち仲尼・子弓の義に法とり、以て十二子の説を息めんことを務むべし

43.二〜五章
●信なるを信ずるは信なり。疑わしきを疑うも亦信なり。賢を貴ぶは仁なり。不肖を賤しむも亦仁なり。言いて当るは知なり。黙して当るも亦知なり。故に黙を知るは猶お言を知るが如きなり
●多言にして類あるは聖人なり。少言にして法あるは君子なり。多にも少にも法なくして流面すれば辯ずと雖も小人なり
●此の三姦は聖王の禁ずる所なり
●知にして法なく、勇にして憚りなく、察辯にして操るところ僻り、淫大にして用乏しく、姦を好みて衆と与にし、足を利がせて迷い石を負いて墜つるは、これ天下の棄つる所なり

44.六・七章
●是くの如くなれば則ち賢者もこれを貴び不肖者もこれに親しむ
●古のいわゆる仕士なる者は厚敦なる者なり、群に合する者なり、貴ぶべきを楽しむ者なり、分施を楽しむ者なり、罪過より遠ざかる者なり、事理を務むる者なり、独り富むことを羞ずる者なり

45.八章
●君子は能く貴ぶべきことを為すも人をして必ず己を貴ばしむること能わず、能く信ずべきことを為すも人をして必ず己を信ぜしむること能わず、能く用うべきことを為すも人をして己を用いしむること能わず

46.九章
●士君子の容
●彼の君子は則ち然らず、佚なるも惰らず労するも漫ならず、原本を宗主として変に応じ曲に其の宜しきを得たり


まとめ
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