学問のすすめ 現代語訳 はじめに

 今日から、学問のすすめを現代語訳しながら、それを通して、現代社会やそれに至る歴史を研究することにした。なんとか毎日続けたい。

 現在の情勢から言えば、維新の、「維新」の会の人が、その言葉「維新」を不遜にも使っていることの愚かしさがわかるような研究にしたいと思っている。だが、まあ、彼らには、この言葉の重みはいつまでたってもわかるまい。いつかわかってくれれば、それに越したことはないが。(維新の会は滅びました。ほらみろ言わんこっちゃないと思っている2014.6.19)

 ここは気を付けて読んでもらいたいというのは、この書が書かれたのは明治維新直後であり、今では想像すらできないような制度が多くあったこと、後で出てくるのだが、要は「士農工商」の身分制度や、それに付随した切り捨てご免や仇打ちといったものである。こういった時代背景の違いを読み取ることも、学問のすすめを読む上でとても重要なことと思う。

※私の間違いや見識の浅いところがあると思われましたら、是非ともご指摘願いたいと思います。あと、自分の感性で、現代にあわせて、内容を改変したりする可能性もあります。考察も思いつき次第挿入します。そういったところは括弧などで表示することにします。ネットで読みやすくするため、原書を無視して段落を付けています。また、西洋哲学からの見地が少ないものとなりそうなので、そちらの方面からの知識などを是非ともいろいろと教えていただきたいと思います。

2012.10.7

以下2013.2.7追記

最近、多くの方がこの現代語訳を役立ててくださっているようで大変ありがたく思います。損するということはありませんので、是非ともご意見ご感想を、コメントやメールなどで、お聞かせください。keigossa☆yahoo.co.jp また、この現代語訳を通じて、学問のすすめそれ自体に興味を持っていただき、福沢諭吉の原書の方の読解に役立てていただければそれに越したことはありません。

青空文庫 学問のすすめ
http://www.aozora.gr.jp/cards/000296/files/47061_29420.html

以下2013.5.11追記

最近、さらに多くの方がこの現代語訳を役立ててくださっているようで大変有り難く思っています。最近、NHKで幕末を題材にした「八重の桜」がやっているので関係があるのか?などと思い、「あ〜、竜馬伝のときにやれば良かった〜」などと思っています。

以下2013.6.21追記

利用して下さる方がさらに増えたようなので、便利を益すために、推敲をしながら要約を作ることにしました。編ごとにその編の趣旨を端的に示したタイトルを自分なりに設けて、リンクの前につけました。要約はかなり読む時間を減らせますが、この要約を読んだ「だけ」で学問のすすめを読んだつもりにならないようにしていただきたいと思います。あんまり役に立たないからです。しかし、興味が薄れた方に全文読もうというきっかけにして頂くためや、熱心に読んでいる方に予習や復習として使って頂くためには益があると思います。