日本人は政局政治を前提にしている

解散確約なら懸案に協力=谷垣自民総裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120830-00000056-jij-pol

 今日、このことについて、「谷垣君」がNHK昼のニュースの時間を割き、演説しているのを聞いて、すごい違和感が走った。

 いつもダッシュで食堂に行くのだけど、ニュースは途中からしか見えない。

 弁当を手に取り、お茶を湯呑に入れ、すぐテレビの「谷垣君」の演説に耳を傾けると、この演説の「部分」が聞こえてきた。

「要は衆議院解散です。野田首相に解散を確約してもらえるなら、現在の問題解決に協力します。」

 こんなことを記者会見で平気で言ってしまう「谷垣君」は大丈夫だろうか?と思った。なぜなら、政治家は、国民の問題を解決するために、国会で議論をしている“はず”であるからだ。問題解決に、どうして解散の確約が必要なのか?

 解決したい問題が同じであるならば、自民党総裁の「谷垣君」におかれましては、解散の確約などなくても、すぐにその問題解決に取り組んでいただきたい。

 それが、国民から考えると一番重要な目線のはずだ。さらに言うなれば、国民の代表である政治家の一番重要な目線のはずだ。

 なのに、こんなことを言ってしまったら「おれたち自民党は、衆議院選挙で勝ちたいから、問題を“わざと”早く解決せず、民主党の足を引っ張ることで、選挙で勝てる時期を作り出しているんだ。フン、バカな国民どもめ、おれたちは利権と名誉のために政治家になっただけで、おまえらの問題が早く解決しなくても、そんなことはどうでもいいんだよ」と言っていることと全く同じになってしまうではないか。

 自民党総裁「谷垣君」! しっかりしてくれたまえ。

 だけど、「谷垣君」、 落ち込まなくてもいい!

 君が、政治の根底と、政治家の存在意義を揺るがす発言をしていることについて、ほとんどの国民は気がついていない。もう、長い間、日本の政治はその根本を失っている。それに慣れっこになってしまった国民は、それを自然なこととして捉えている。だから、気がついていない。

 でも、「谷垣君」、大政党の総裁を務める君までもが、“タテマエ”を忘れてしまったら、もう終わりなんだよ。

※本当は笑い事でないけど、笑ってもらえるような内容にしたつもりです。