領土問題、韓国手詰まり

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120817/kor12081719420008-n1.htm

 あくまで、戦略上の話だけど、韓国はオワタw(終わった・手詰まりでどうしようもなくなった)ぽい。

 上の記事にもあるように、韓国には中国と係争している領土問題もある。この問題については、中国の他の手口などからして、恐らくだけど、韓国が国際司法裁判所に提訴をすれば、韓国の圧勝となるものだろう。

 先日、尖閣諸島に中国の団体が来たというニュースを知った時、何かが腑に落ちなかった。というか、中国が中国だけの都合で、そういった活動をするなら、別に韓国と歩調を合わせる必要はないはずで、これほど時期をかぶせてきたのはおかしいと思っていたのだ。活動家ということだったので、国家とは関係なく、韓国と日本の係争に刺激されて、その活動家たちが勝手に独断でやってしまった。そして、いろいろな偶然からたまたま時期が一緒だったということだと思っていた。

 だが、上の記事を読んで全てが腑に落ちた。中国の活動家は、国家の後押しを得て、そのようなことをしたのだ。

 どういうことかと言うと、韓国は、現在、もう竹島の問題については引き下がれないような状況にある。これには、慰安婦問題とかを持ちあげたり、日本という敵を作ることでナショナリズムを高めたりしてきた歴史が深く関わっている。恐らくだけど、今の韓国国民にとって、敵は日本であり、最大の関心事は竹島である。だから、中国と係争している島がどうかなるよりも、竹島が、慰安婦問題がどうなるか?ということに世論のほとんどが目を向けているのである。この状況で、手のひら返しで、いきなり日本と仲直りすることは困難というか、ほぼ不可能であろう。

 それで、なぜ、それと中国の行動が関係あるのかというと、今回中国の活動家が尖閣諸島に上陸したことによって、韓国国民は、共通の敵を持つ中国を仲間と見なすしかなくなる。すると、韓国大統領としても、中国との係争問題は一時棚上げして遠ざける他あるまい。だが、その遠ざけたすきに、中国はちゃっかり実効支配を強めるであろう。もし、これが中国の思惑通りに行かなくて、韓国が中国に突っぱねるような態度を取ったとする。そうすると、韓国は、北は北朝鮮と中国、さらに南は日本と、全方位に対して敵国を作ることになる。つまり、孤立無援である。だから、韓国が日本と係争を激化させている今、中国が韓国にそのようなアプローチをすることは全てにおいて利に叶っているのだ。

 もしも、韓国が日本と連携していれば、確実に守れる領土を中国に奪われる危険性は無かっただろう。なのに、どっち道獲得するのが困難な日本の竹島を獲得しようとして、既に多大なる無駄な労力を費やしてしまっている。さらにその上、中国に領土を奪われるかもしれない。

 この韓国のように、自分のためにしたはずの策が自分の足を引っ張る場合、こうゆう自分の行動が裏目に出る時というのは、すごい下り坂の時である。韓国大統領は、間違いなく違う人に変わるであろうし、その次の大統領がすぐに反日路線を切り替えなかったら、韓国はさらなる裏目に嵌まっていってしまうだろう。逆に言うと、次の大統領がすぐに適切な判断をすれば、ピンチを逆にチャンスとすることもできると思う。後者の道が選択されることを祈っている。