言志四録を読んで4

 今日か、昨日あたりに言志四録第二巻である言志後録を読み終わった。

 全体の感想として、著者が57〜67才という、壮年を過ぎて、もう死も近付いた(江戸時代の平均寿命などを考えると、もういつ死んでもおかしくない年だったと思う)ときに書かれたものであったのだということを随所で感じた。そういった意味でも、ある意味ではあまり共感できないことも多かった。逆に言うと、こういった年頃に読むと、いろいろ感じることがあるかもしれないし、また、自分が年老いた時に読みたいとも思った。

 あと、学問とは、何も書面を読むばかりのことではない、ということが自分の経験と併せて書かれていた。確かに、言われてみれば、その通りである。一時も学問のことを忘れることなく、この屈指、この半歩、この一呼吸にも学問を見てこそ、真の学者(儒学者・孔門の弟子)と言えるだろう。

 他にも多く学ぶべきと思ったことはあったけど、特にこの二点が印象に深い。