世界経済の動向

BBCニュースをチェックしていて一番目に止まる経済ニュースは、金融業の軒並みの利益低下だ。

金融業は経済の要、体に例えると心臓と思う。それが軒並み利益低下していることは、非常に危ういことだと思う。もちろん、大きな金融業者がほとんどヨーロッパに集中していること。ギリシア危機によってヨーロッパの経済が混とんとしていること。はその大きな理由であると思う。

だが、それだけでは説明しきれない範囲であるようにも思う。何故かと言うに、もしそうであったら、一つくらいは利益を伸ばす所があってもよさそうなのに、それが一つもないからだ。業界自体が行き詰り、総マイナスという印象を受ける。

これに対して、IT関連は、プラスマイナスゼロ、うまくやったところは伸びているし、そうでないところは下がり、無難にやっているところは平行線という感じだ。

次に製造業、これも軒並みマイナス、だが、金融業ほど壊滅的ではない。うまくやったところはしっかりと利益を伸ばしている。だけど、全体としてマイナスという感じ。

最後にサービス業、情報自体が少ないのだけど、「ネット」をうまく使った所が伸びている感じだ。

そして、平均としては、全て行き詰り、もう、「経済成長」というものは起こり得ないと思う。「経済成長」を掲げる政策はハッキリ言ってもう時代遅れだとさえ思う。前から言っているように経済はもう成長しない。それをあてにしているようでは、もう私からの一票を得ることはできない。みなも、潜在的などこかでそう思っているのだと思う。ただ、信じたくないし、他のいい案がないから、その言葉を「信奉」しているに過ぎないと思う。

現実は苦しみだ、未来も苦しみだ、しかし、その苦しみの暗雲を全て受け入れた先に、やっと希望が見えるのだと思う。希望とは、希薄な希な希い望みだ。

だが、苦しみの暗雲の遥か彼方にあるその希望の星は、小さいながらも、美しく、そして強く、絶えることなく光り輝いている。