わかりやすい論語1 論語とは?

1.論語を勉強する意味はあるのか?
 論語が日々の生活に役立つとか、今もビジネス戦争の戦国時代だから役立つとか、そういう屁理屈は敢えて言いません。私は、勉強をしていて気がつきました。勉強は、すること自体が「正しい」のです。せっかく人間に生まれたんだから、少しでも「正しい」ことをする。それ以外に勉強する意味はありません。ちょっと厳しいけど、「正しい」ことを求めていない人が論語を勉強しても、何の意味もありません。けれども、少しでも「正しい」ことを求める気持ちがあるならば、論語を勉強することには、きっと大きな意味があると思います。

2.論語とは何か?
 現在に言う、儒学や、朱子学の経典、その中でも第一に挙げられる書物のことです。
 内容としては、孔子やその弟子たちの言行録という形になっています。だから、理論や長ったらしい文章の「本」という感じのものでありません。今で言うと、ツイッターの発言(つぶやき)をまとめたような感じのものです。そういった臨場感が、論語の良さである、生き生きとした雰囲気を作っていると言えるでしょう。

3.論語の時代背景は?
 論語自体がほぼ今のような形になったのは、恐らく朱子の時代、紀元1200年ころと推測されます。しかし、孔子や、論語に登場する人物が活躍したのは、紀元前500年ころの春秋戦国時代という群雄割拠の時代であります。毎日、毎年、戦争があって、民は食べるものにも困るし、平和に暮らせることも無いような、今からは想像もできない時代でした。政治の世界は権謀術数にまみれいて、いつもどこかでクーデターや、権力争いの兄弟殺しや親殺しが行われていました。

4.論語はどんな本なのか?
 それは、読んだ人が決めることです。読んだ人が読んだように理解するのが一番いいと思います。論語を一言で言いつくすことはできません。だから、論語は読む価値があるのだし、2500年の長きにわたって人々に愛され続け、今も現存しているのです。そして、結構分厚い本です。

わかりやすい論語まとめ
http://d.hatena.ne.jp/keigossa/20120207/1328611563