ネットの特性を理解すると人気ブロガーになれる

 著名人以外で、人気のあるブログを書いている人は、まあ、ブログの内容もそれなりに良いことはあるけど、それ以上にネットの特性、それは普遍的なものとしても、プログラムのような技術的なものとしてもだが、そういったものを理解している。ネット関連の仕事してるんじゃないの?とすら感じられる。

 あと、インターネット歴が長い。そして、かなりインターネット自体が好きな人であり、インターネットのへヴィーユーザーと思われる。

 つまり、ネット上でそれなりの注目を浴びるためには、内容が良いことも重要だが、それ以上に、インターネットの仕組みを知っていないとならないのだ。

 ネット上で多くの訪問者を得るためには、ソフト的なこと、例えば、デザインとか字の大きさとか、そういった他の広告業でも通用することだけでなくて、あと、内容が面白いとか読みやすいとかそういったことだけでなくて、なんと言ったらいいのだろう。ネットのリンクとか、人の動きとか、要するにネットは何であるのかということを理解していないとならない。

 最近、なんとか訪問者が増えないかなと思って、「わかりやすい論語」を連載している。私としては、この連載は、読みやすさとか、内容の面白さの観点からすると、もう少し注目を受けても良いような気がするのだ。つまり、論語自体への需要が少ないことは分かっているが、それ以上に、内容やデザイン、読みやすさを越えた何かネット特有のエレメンタルが無いと思われるのだ。

 負け惜しみではないが、私などは、むしろインターネットを利用しているだけだ。もし、身近に、私の思いついたことを興味深く聞いてくれたり、私の書いた文章を面白そうに読んでくれる人がいるのならば、私はインターネットをやっていないだろう。知りたいことをたまに検索するだけにしかインターネットを利用していないと思う、というか、そういったことにしかネットの利用方法はないと思っていた。だが、この程度の認識で、ネットに臨んでは、そこで一定の成果を挙げることができないと分かった。

 インターネット自体に興味を持って、インターネットに多く接することが、人気ブロガーになる第一歩かもしれない。(まあ、別になりたいとは思わないけど、ただ、自分の考えや書いたものが世の中でどの程度のものなのかという評価は知りたい。)