愛国者諸君よ 世界に学べ

 我々は、視野を広げて世界に学ばなければならい。“感情的に”靖国神社参拝行為を礼拝し、そしてまた、“感情的に”それを批判している国をこきおろすことは、愚者のうちの愚者、愛国者のうちでもエセ愛国者のすることだ。真の愛国者とは、遠きを偲びて、賢に近付き、己愚を憂いて、強を挫く者だ。なのに、現在の愛国者諸兄は、多くのことを“感情的”に“主観的”に判断している。国を愛する気持ちが、そうさせるのやも知れぬ。されど、真の愛国は、“感情的”でも、“主観的”でもなく、常に、“理性的”で“客観的”であるのだ。

 子供が好きな菓子ばかり食べ嫌いな野菜を避けるように、気に入った事だけを取り上げることと、立派な成人が遊ぶのを我慢して勉学と武術に励むように、気に入らないことも多くを知ろうとすることと、どちらがより“理性的”で“客観的”であるのか。言うまでも無い。

 故に、少しでも理性的で客観的な態度であってこそ、愛国者愛国者足る所以を持つのである。

 理性的とは、客観に基づき感情を抑えることである。そして、客観とは、自らを外から観ることである。

 視野を広げ、世界を見よ。日本のマスメディアも、ネトウヨ連合も当てにはならぬ。情報も、それに基づいた見解も自分で世界から探し出すのだ。

 さあ、愛国者諸兄よ、世界に学べ。
 http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-16869814